闇の暴力に支配された刑務所を舞台に、ひとりの愛を知らない不良少年が初めて生きる希望を見つけていくさまを骨太かつ鋭利なリアリズムで鮮烈に描く『名もなき塀の中の王』が10/10(土)より、K’s cinemaほかにて全国ロードショーとなり、この度ポスタービジュアル&予告編が解禁となります。

予告編::http://youtu.be/9y9pads9kzc

本作は、未熟な不良少年エリックが少年院から成り上がりとして刑務所に入るがそこは野獣のような囚人ばかり。暴力でしか自らの存在を示せずに刑務所の秩序を乱し孤立していく。触れるものすべてを傷つけ、誰も近づけないエリックだったが刑務所で父ネビルと再会し、少しずつ仲間もできていくが、これまでの暴力沙汰の代償がエリックに迫ってくる。
ポスタービジュアルでは、檻の中にいながらも飛びかかってきそうな形相でこちらを睨む少年の姿に、本作のただならぬ雰囲気を予感させる。
予告編では、「ここは少年院とはワケが違う、殺されるぞ」と刑務所で再会した父から忠告を受けるも、囚人のみならず、看守にも殴りかかるエリックの狂気を映し出す。敵ばかりを作ってきたエリックが父との絆や仲間たちを得てどう成長していくのか、そもそも無事でいられるのか、気にならずにはいられない。

主演のエリック役には期待の新星、ジャック・オコンネル。凶暴さと繊細さを併せ持つ爆弾のような少年をひりひりと演じきり、「新しいスターの誕生」と各方面から絶賛を受けた。そして刑務所内で生き別れていた息子エリックと再会し、親としての愛情を注ごうとする父親ネビル役には『ダークナイト ライジング』や『アニマル・キングダム』などで国際的に活躍するベテラン俳優、ベン・メンデルソーン。また物語のキーパーソンとなる、ボランティアで囚人たちの更正に尽力する心理療法士オリバー・バウマー役には『プライドと偏見』などのルパート・フレンドが脇を固める。監督は『猟人日記』『パーフェクト・センス』などで高い評価を得た気鋭デヴィッド・マッケンジーが務める。生まれながら愛を知らず、暴力でしか自分を示せなかった不良少年が、不器用ながらも初めて他人と向き合い、生きる希望を見つけていくー。

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執筆者

Yasuhiro Togawa