長編初監督作『光にふれる』が世界中の映画祭で絶賛されたチャン・ロンジー監督の長編2作目『共犯』は、瑞々しい映像と、次々に期待が裏切られる巧みなミステリーで、現代に生きる若者の複雑な心情を描き切った青春ドラマだ。

3人の男子高校生が、偶然同じ高校の女生徒の死に遭遇し、彼女の死の真相を探ろうとする本作。
謎の死を遂げた美少女シャー・ウェイチャオを演じたのが、モデル出身で、本作が映画デビューとなる新人女優 ヤオ・アイニン(姚愛寗/Pipi Yao)である。

ヤオ・アイニンがまだモデルになる前、素人だったころの彼女を発見し、撮影していたのが、
なんと日本人の写真家、川島小鳥氏だ。
『未来ちゃん』で佐渡島に住む3歳の女の子を被写体にして講談社出版文化賞写真賞を受賞した川島氏は、最新刊『明星』では舞台を台湾に選び、「写真界の芥川賞」ともいわれる木村伊兵衛写真賞を受賞した。
その『明星』で被写体として数多く写っているのが、モデル活動を始める前の、ヤオ・アイニンだ。『共犯』での陰りを帯びた雰囲気とは正反対に、女の子の魅力が詰まった、こちらも思わず微笑んでしまうようなキュートな表情で、映画『共犯』、写真集『明星』と全く異なる表情を見せつけている。

川島小鳥氏との出会いを機に、その後、ファッション・ブランド「ネ・ネット」のムック本のカバーガールに抜擢されたり、台湾のカルピスのCMに出演するなど活躍の場を大きく広げているヤオ・アイニン。
さらに『明星』にも掲載されている写真が、銀杏BOYZの最新アルバム『光の中に立っていてね』のジャケット写真に起用されるなど、日本でもその活躍を目にすることができる。

『共犯』の監督のチャン・ロンジーは、「シャー役のキャスティングがいちばん苦労した。物語は彼女を中心に展開していく。
しゃべらずとも、表情と佇まいだけで全てを語れる存在感を放っていなければならない。
半年間オーディションを繰り返しても見つからなかった。どうしようかと頭を抱えていた時に、モデル活動を始めたばかりのヤオ・アイニンに出会った。一目見た瞬間、彼女しかいないと思ったよ」と、彼女の圧倒的な存在感が起用の理由であると語っている。

片や新進気鋭の台湾の映画監督、片や日本の同じく新進気鋭の写真家という、これからのアジアカルチャー界を担っていくふたりの才能に見初められたヤオ・アイニン。
今後スターダムに登っていくであろう彼女の初々しい演技が見られるのは今だけ。
一度、彼女の表情と演技を目の当たりにしたら、その未知なる魅力に引き込まれてしまうことは間違いないだろう。

そして、このたび 『共犯』 の日本公開に合わせてヤオ・アイニンの来日が急きょ決定!
公開を直前に控えた7月23日(木)に、写真家の川島小鳥と映画評論家の松崎健夫を招き、映画解説者の中井圭が主催するイベント「映活」の第3弾として、特別試写会&トークショーを開催する運びとなった。
ヤオ・アイニンと川島小鳥の台湾での出会いから、『共犯』と『明星』での彼女の魅力、今後の日本での活動の展望まで、豪華ゲストとともに語りつくす貴重なイベントになる。
また、中井圭と松崎健夫による「映活」特別講座も開催予定。

【 「映活vol.3 『共犯』試写会&トークショー」 イベント概要 】
●日時
7月23日(木) 17時半開場 18時開映
上映終了後に、トークショー、映活プログラムを開催予定。

●場所
台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
(東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階)

●トークゲスト
・ヤオ・アイニンさん(モデル・女優)
・川島小鳥さん(写真家)
・松崎健夫さん(映画評論家)
MC:中井圭さん(映画解説者)

●当日は、先着で70名様をご招待。(定員になり次第締め切ります。)
●詳細は、「映活」公式Facebook(https://www.facebook.com/cinekatsu)でご確認ください。

台湾映画『共犯』は7月25日(土)より新宿武蔵野舘、シネマート心斎橋ほか全国にてロードショー。
川島小鳥氏の最新写真集『明星』はナナロク社のHPほか全国の書店にて絶賛発売中。

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『共犯』
■公式サイト http://www.u-picc.com/kyouhan/
■配給:ザジフィルムズ/マクザム
■後援:台北駐日経済文化代表処

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa