このメディアミックスプロジェクトは、総務省消防庁が「エネルギー・産業基盤災害即応部隊(ドラゴンハイパー・コマンドユニット)」を創設したのをきっかけにスタートし、KADOKAWA・総務省消防庁・関西テレビ放送がタッグを組み、「消防」をテーマにした様々な作品を展開していきます。

プロジェクト原作として、ある勇敢な消防士の死をめぐり、遺された者たちの葛藤と再生を描いた小説『ファイアマンの遺言』(秦建日子/角川文庫)が6月20日(土)に発売され、7月7日(火)には、エリートビジネスマンが仕事のために潜入した街の消防団で人間的な成長を遂げていく姿を描いた連続ドラマ『HEAT』(カンテレ・フジテレビ系 全国ネット)がスタートしますが、この2作品に加えて、この度、さらに“ドラゴンハイパー・コマンドユニット”を舞台にした映画『DRAGON(仮題)』の製作が決定しました!
この作品は、石油コンビナート・化学プラント等での火災や爆発といった大規模な特殊災害の現場で、命をかけて立ち向かう男たちのスペクタクルエンターテインメント映画です。人命を、絆を、国土を守ろうとする彼らの愛と勇気、厳しい訓練の中で衝突しながらも徐々に育まれる友情と団結、そして常に危険と隣り合わせの彼らを取り巻く家族や恋人の想いを描いていきます。映画『アンフェア the movie』の小林義則が監督を務め、映画『八日目の蝉』では監督として日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した成島出が脚本を手がけます。

映画の主人公は、ドラマ『HEAT』に引き続き、AKIRAが演じる池上タツヤ。ドラマでは不動産会社のエリートビジネスマンとして消防団を通して、街の再開発を企む男という設定ですが、映画にタツヤがどのような形で登場するのか、7月7日(火)午後9時から2時間スペシャルでスタートするドラマの行方にも目が離せません!

映画の舞台“ドラゴンハイパー・コマンドユニット”とは?
正式名称は、「エネルギー・産業基盤災害即応部隊」。東日本大震災の教訓を踏まえ、石油コンビナート・化学プラント等のエネルギー・産業基盤の被災に備えて、総務省消防庁により緊急消防援助隊(※)に創設された特殊災害の対応に特化した精鋭部隊で、平成30年度末までに全国12地域に編成される予定です。
さらに、総務省消防庁が部隊の中核車輌として、大規模爆発等の消火・延焼防止のための、機動力があり、長時間大量放水が可能な「大型放水砲車」「大容量送水ポンプ車」を新たに整備し、現在、千葉県市原市消防局及び三重県四日市市消防本部の2消防本部に配備しております。
また、“ドラゴンハイパー・コマンドユニット”という名称は、江戸時代の消火道具「竜吐水(りゅうどすい)」にちなんで名付けられました。

※緊急消防援助隊:阪神・淡路大震災を契機として、平成7年に発足し、20年が経過し、これまでに29回出動しています。特に、未曾有の被害をもたらした東日本大震災においては、消防庁長官の指示により、被災した宮城県・岩手県・福島県の3県に対して、44都道府県から、延べ31,166隊、延べ11万人が出動し、88日間にわたり、消火、救急、救助等の活動を効果的に展開いたしました。
昨年には、広島市の土砂災害、御嶽山の噴火災害、長野県北部を震源とする地震に、今年5月には口永良部島の噴火災害に出動し、厳しい活動環境の中、人命救助・捜索において大きな成果を上げています。
平成27年4月1日現在、緊急消防援助隊として、742消防本部の4,984隊が登録されています。

映画基本情報
タイトル:『DRAGON(仮題)』
撮影時期:2016年 春
主演:AKIRA
脚本:成島 出
監督:小林義則
製作:関西テレビ KADOKAWA ほか

AKIRAコメント
小説、ドラマ、そして映画と、この壮大な消防プロジェクトの一員として主演をさせていただけることの重大さを改めて痛感しています。同時にドラマ『HEAT』への気持ちもより引き締まりました。まずはドラマで、“絶対に諦めない”という信念を持つ池上タツヤという人物像を深く濃く築きあげて、映画に繋げていきたいですね。
僕自身、こういった作品に携わることによって、規模の大小は関係なく災害に対する防災意識は高くなりました。このプロジェクトを通して、消防士・消防団の仕事への興味や防災への関心を、皆さまと共に意識していければと思います。
総務省消防庁や東京消防庁をはじめ、たくさんの方々にご協力いただいている感謝を胸にドラマも映画も盛り上げていきたいですね。
不動産会社のエリートビジネスマンのタツヤが、どのような立場で「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」に携わることになるのか。皆様にはドラマの行方にご注目いただきつつ、プロジェクトの集大成となる映画にもご期待ください!

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執筆者

Yasuhiro Togawa