2015年秋公開となります『ポプラの秋』(配給:アスミック・エース/シナジー)が、6月13日から21日まで中国・上海にて開催される、第18回上海国際映画祭パノラマ部門に正式招待されることとなりました。上海国際映画祭は、FIAPF(国際映画製作者連盟)が認定する国際映画祭の一つであり、東京国際映画祭・釜山映画祭とともに東アジアの3大映画祭のひとつとして注目を浴びています。この映画が初映画主演作となる本田望結は、海外映画祭にも初参加となります。

映画の公式上映日は6月14日。上映に当たって本田は、観客を前に初めての海外映画祭での舞台挨拶も行う予定です。

 望結ちゃんコメント「初の主演!初の国際映画祭の上映!『ポプラの秋』で新たな一歩を踏み出せた気がします。」                                                               
 父を亡くした8歳の少女は母と引っ越してきたポプラ荘で、天国に手紙を届けることができるという大家のおばあさんに出会い、次第に心いやされていく——。

湯本香樹実によるロングセラー小説「ポプラの秋」を、主演本田望結・中村玉緒で映画化。大好きだった父を失い、傷ついた心を抱える繊細な少女千秋を、ドラマ「家政婦のミタ」やフィギュアスケートの才能でも注目の本田望結が演じ、これが映画初主演作となった。ポプラ荘の大家のおばあさんを演じる映画出演100作以上のベテラン中村玉緒とは65歳差の共演となる。

 監督は、2014年に公開された『瀬戸内海賊物語』で少女たちの冒険をいきいきと描いた新鋭の大森研一。撮影監督には、是枝監督の『幻の光』でベネチア国際映画祭オゼッラ・ドゥオロ賞を受賞した撮影界の重鎮・中堀正夫。音楽を手がけたのは橋本愛主演の『さよならドビュッシー』で俳優としての顔も持つ人気ピアニストの清塚信也。

原作者の湯本香樹実は、映画化、舞台化された「夏の庭」などの作品で知られ、最新作「岸辺の旅」は映画化され第68回カンヌ映画祭【ある視点』部門で監督賞を受賞した。本作の原作の「ポプラの秋」も、1997年に発表されて以来、アジアのみならず、アメリカ、ヨーロッパなど世界10ヶ国で翻訳・出版され、言葉や文化の壁を越えて愛されている心温まる小説。映画も必ず、観る人の心を掴むだろう。

 撮影は、小京都と称される美しい飛騨高山で行われた。日本の観光地を格付けしたミシュラン・グリーンガイド・ジャパンで、最高の三ツ星をつけられたその古き良き街並みは、映画の中でも随所に映し出され、心を和ませる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa