現在NHK朝のドラマ「まれ」に出演し人気を博している舞踊家の田中泯さん出演映画『蜃気楼の舟』が、東欧最大の国際映画祭カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション(Forum of Independents – Competition)部門に出品されることが決定いたしました。

『蜃気楼の舟』は、ホームレスの老人たちに住居を与え生活保護費をピンハネする「囲い屋」の青年が主人公の物語で、ひきこもりの青年を描いた初監督作品『今、僕は』(’07)が高い評価を得、異例の大ヒットを巻き起こした竹馬靖具監督の第二作目となる作品です。

※カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭とは…
チェコ共和国の西部に位置する温泉療養地としても有名なカルロヴィ・ヴァリ市で毎年開催される映画の祭典、1946年にチェコ西部の都市カルロヴィ・ヴァリで設立された世界的にも歴史のある映画祭の一つで、東欧最大の国際映画祭。
『蜃気楼の舟』が上映されるForum of Independents – Competitionは世界から集まる選りすぐりのインディペンデント映画を上映する部門です。

50th Karlovy Vary International Film Festival
◆映画祭開催時期 July 3 – 11, 2015
◆公式サイトwww.kviff.com
◆出品部門 Forum of Independents – Competition
◆上映日 7/9 (木)

—————————————-
『蜃気楼の舟』 作品紹介
—————————————-
脚本に心を動かされ、世界的なダンサーの田中泯や、テーマ曲の坂本龍一、新国立劇場バレエ団プリンシパル・小野絢子など、映画業界に限らず日本のアート界を牽引する面々が集結。

主人公の男は、母親を亡くし、父親に捨てられた過去を持つ。
友人に誘われたことがきっかけで囲い屋で働き始め、能面のように無感情になった男は、ただ毎日を浪費していた。
ある日、ホームレスのひとりに、自らの父を発見する。それまでホームレスたちをモノのように扱ってきたが、父との再会により、初めて揺れ始める男。
男の揺れは、彼の日常ともう一つの別の世界とが交わるきっかけとなる。導かれるように父を連れて囲い屋を出た男は、自身の欠落を問うために車を走らせる。現実ともう一つの世界の間を揺れ動くドライブの中で父と訪れた廃墟には、母親の幻影がさまよっていた。そして、並行して描かれる、現実と幻想の狭間を航海する一艘の舟の意味するものとは...

ひきこもりの青年を描いた初監督作品『今、僕は』(’07)が高い評価を得、異例の大ヒットを巻き起こした竹馬靖具監督の第二作目となる作品。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=53970

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa