この度、映画『夫婦フーフー日記』が、5月30日(土)より新宿ピカデリー他にて全国公開いたします。
原作は、38歳という若さで亡くなったヨメと、彼女を支え続けたダンナの実在の闘病ブログから生まれ、2011年に出版された「がんフーフー日記」(小学館刊)。作家志望の「ダンナ」と長年友人だった「ヨメ」は出会って17年目にして結婚、まもなく妊娠とヨメの悪性腫瘍が発覚し、出産・育児、闘病と怒涛の日々を駆け抜けた夫婦の記録です。映画化にあたっては、<死んだはずのヨメと残されたダンナが、一緒に生きた夫婦の日々を振り返る>という設定が加えられ、ブログには書かれなかった夫婦の想い、そして家族の愛を浮き立たせ、笑いながら涙が溢れる、かつて無いストーリーが誕生しました。
本作で主演を務めるのは佐々木蔵之介。ヨメを亡くし、残された赤ん坊を抱えて育児と仕事に奔走する役どころ。同じく主演を務める永作博美は、亡くなった後も、ダンナの前に幻影として現れるヨメを演じます。夫婦を支える友人・家族役には、杉本哲太、佐藤仁美、高橋周平、という演技派俳優陣らが脇を固め、個性あふれるキャラクターを創り上げました。

そしてこの度、今まで明かされなかった情報を解禁!日本が誇るヒップホップグループRIP SLYMEのSUさんが、本作で映画初出演を遂げています!ヨメが亡くなって間もなく、闘病ブログ出版の話が舞い込み、念願の作家デビューと有頂天になっていたダンナ(佐々木蔵之介)でしたが、喜びもつかの間、その話が立ち消えに。一度は落胆し、自暴自棄になるダンナ。しかし、本が大好きだったヨメの姿を思い出し、ダンナは自ら出版社へ原稿の持ち込みを始めました。その出版社の編集担当者をSUさんが演じています。

SUさん起用の理由をプロデューサーは、「以前、ドラマに出演されていたのを拝見しており、独特の存在感が印象に残っていました。
今回お願いした映画の役は出番は少ないのですが、佐々木蔵之介さん演じる主人公・ダンナの気持ちを揺さぶる大事なシーンなので、どなたにお願いしようかと考えたとき、真っ先に頭に思い浮んだのがSUさんでした!」と語ります。

初めての映画の撮影現場に、SUさんは「映画はほんと初めてで。ものをまめに作る姿勢といいますか、こだわりやチーム力が強い感じがします。スタッフの人数も多くてびっくりしました。本当に最高の経験ですね。二度とないでしょうね。もちろんそれなりの覚悟はきめて来たんですけど…やはり現場の雰囲気というのは独特です。」と、音楽の現場とはまた違う刺激を受けた様子。そしてダンナ=佐々木蔵之介さんと共演してみて「はじめまして、ですぐに、よーいテスト、と(撮影が)始まってしまって。普段は仲の良い方とずっとお仕事をしているので、なんとかお話しできる機会はないかな、と思って、なるべくNGをいっぱい出しました。(笑)(蔵之介さんは)もうあっという間に、受け入れてくれる方でした。演技中も大丈夫だよ、という顔をしてくれて。優しいな、と思って一回笑ってしまいました。」と、実に和やかな良い雰囲気で佐々木さんとの撮影は進んでいったようです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa