TVドラマ「龍馬伝」のヒットに続き、『るろうに剣心 シリーズ』で興行収入3作合計130億円を超える大ヒットを記録した大友啓史監督最新作のタイトルと豪華キャスト陣が決定しました。

最先端の科学技術を駆使し、死んだ人間の脳から、<過去の記憶を映像化>できるMRIスキャナーが発明された。それを事件の捜査に導入したのが、まだ警察庁の正式機関として認められていない、科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」。宇宙ステーションなみの施設を備え、天才エリートだけが集うMRI捜査組織。秘密保護法の下、迷宮入りとなった猟奇事件を<死亡した被害者の記憶>をたどり捜査を進めていく。

死者の脳内映像で迷宮事件を捜査する警視正に生田斗真、
第九に配属された新人捜査官に岡田将生

今回発表されたのは物語の中心となる警察内部の主要メンバー。
天才的頭脳の持ち主だが、心にトラウマを抱える第九の室長 主人公・薪剛を演じるのは生田斗真。新たに第九に配属された新人・青木一行を岡田将生が務める。また、科警研監察医・三好雪子には栗山千明。そして映画オリジナルの役として、所轄署の熱血刑事・眞鍋駿介に大森南朋がキャスティングされました。

誰も見たことがない死者の脳内映像を描いた衝撃作

本作は本年4月27日にクランクイン。大友啓史監督によって、単なる犯罪捜査にとどまらず、死者の記憶を映像化し、<誰も見たことがない衝撃的な脳内映像>を通じて、被害者が最後に味わった恐怖や、犯人の心の奥に潜む<誰にも言えない本当の秘密>が緻密に描かれる。アクション映画で日本映画の歴史を変えた大友啓史監督が、全てが謎に包まれた衝撃作に挑みます。

原作コミックは、白泉社『メロディ』で連載された清水玲子のミステリー作品。第1巻発売時にはその衝撃的なストーリーに入手困難な状況となり、お詫び文が掲載誌に載る程の事態となった。また、第15回文化庁メディア芸術祭優秀賞も受賞し、高い人気を誇る。さらに2008年には日本テレビ系列でアニメ化もされ好評を博した。現在は、スピンオフ・新シリーズ「秘密 season 0」が白泉社『メロディ』で連載されている。原作コミックスは「秘密 THE TOP SECRET」 1巻〜12巻(完結/ジェッツコミックス)スピンオフ「秘密 season 0」1巻(刊行中/花とゆめコミックススぺシャル)いずれも白泉社から発売中。

『秘密 THE TOP SECRET』
2016年公開
http://himitsu-movie.jp/

生田斗真(主演)コメント

「秘密」という映画で薪剛というキャラクターを演じさせていただきます。
大友啓史監督のもと撮影が進んでいます。
岡田将生くんとは久しぶりの共演です。
お互いが歩んできた道程や、これまで経験してきた事を現場で出しあいながら、
素敵な化学反応を起こせればと思っています。
撮影現場では、スタッフキャストの方々が『室長!』と呼んで下さいます。
少し偉くなった気分です。
気持ちがいいです。
偉そうに、他人を見下しながら、人間の脆さと強さ、絶望と希望を表現できればと思っています。
是非ご期待下さい。

岡田将生コメント

大友組、初参加。緊張と興奮、2つの感情が混ざり合って震えています。そして、生田斗真さん。久々に先輩とご一緒できるのは嬉しすぎます。 監督キャスト・スタッフ、みなさんと最高の作品にしたいと思っています。
クランクアップまで精一杯頑張りたいと思います。

大友啓史(監督)コメント

四年前から企画し、ようやく実現に辿り着きました。死者の記憶の映像化、最先端の脳科学システム、突出したキャラクターと限界ギリギリの人間ドラマ。原作者の清水さん、僕は女性コミックという装丁には惑わされませんよ(笑)。原作が取り上げるテーマは、私たち人間存在の心の奥底に突き刺さります。映像化は、「るろうに剣心」に続く大冒険です。力強いキャスト・スタッフと共に、「心に突き刺さる映画」を目指します。ご期待ください。

<薪・生田さんについて>
今回の薪という役は普通の役柄ではありません。捜査への情熱を持ちつつも、ある種の狂気や迷いなど様々な感情を孕みながら、細い糸の上を歩くような危うい精神状態を保っています。そんな複雑な感情を、抑えた演技の中でどう表現していくのか。「演じる」というよりも「役の内面をにじみ出していく」というスタンスで、キャラクターを自分なりに手繰り寄せているという手応えを感じています。

<青木・岡田さんについて>
青木という役は映画の中で起きる様々な出来事を真っすぐに見つめていく役です。そこで今回は骨の太いどっしりと腰の据わった演技を要求しています。岡田さんはいままでどちらかというとナイーブな役柄が多かったと思いますが、一見繊細なルックスや佇まいとは真逆のスピリットを腹の底に沈めて演技してくださいとお願いしていて、撮影を重ねるごとにそれが見えてきています。今まで見たことのない新たな挑戦がみられると思いますので期待していただきたいです。

清水玲子(原作)コメント

漫画はワンマンで配役から脚本まで自由に決められますが、感動するには読者の想像力を必要とします。そんな紙の上の2次元で生まれた薪と青木、そして『秘密』の世界が今回、大友監督という希有な監督により3次元で映像化される機会に恵まれました。大友監督の新作というだけなら単純にわくわくして待ってられるのに、そこに自分が関わってくるとなると申し訳ないような怖いような『楽しみ』+『?』な不思議な感じです。

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http://data.cinematopics.com/?p=53425

執筆者

Yasuhiro Togawa