甘く切ない、一見純粋なラブストーリーが、最後の2行で驚愕のミステリーに変貌する——その衝撃的なトリックに魅了された多くの読者の口コミにより、2004年の単行本発売以来売り上げを伸ばし続け、累計発行部数は150万部を突破!発表から10年を超えた現在もなお、幅広い層から賞賛を集めている乾(いぬい)くるみによる衝撃のベストセラー「イニシエーション・ラブ」。小説ならではの巧妙な仕掛けゆえ「究極の‘映像化不可能’小説」といわれた原作が松田翔太×前田敦子×堤幸彦監督という日本映画界を名実共に代表するキャスト・スタッフにより奇跡の映画化が実現!4月20日(月)に実施された完成披露では制作秘話や現場の雰囲気などをスタッフ、キャスト陣が語りチームワークの良さをみせ、大いに盛り上がりました。

公開に向け注目が高まる本作ですが、 1980年代後半を舞台にした本編には、森川由加里「SHOW ME」、太田裕美 「木綿のハンカチーフ」、浜田省吾「DANCE」など、時代を彩る数々のヒット曲が散りばめられています。そして今回、劇中に使用されるこれらヒット曲に加え、バブル時代の恋愛を彩った数々の名曲全36曲を収録した2枚組CDが5月20日(水)、堤 幸彦監督の監修で発売されることになりました!あらゆる世代に魅力のある80’S HITS BESTの決定版として、映画を観る前も観た後も、じっくり音楽に浸れるアルバムに仕上がっています。

 【松田翔太さん】
劇中で使われた80年代の楽曲は、映画を盛り上げてくれ、また、芝居を助けてくれました。中でも、「ルビーの指環」は今もよく聞いています。当時のヒット曲は、これからもクラシックのような名曲として、いつの時代も新鮮に、聞き継がれてゆくと思います。

 【前田敦子さん】
もともと懐メロ好きで、どれもとても素敵です。歌詞の内容がまっすぐで、純真な恋愛が描かれている気がします。「木綿のハンカチーフ」はカラオケでもよく歌うくらい、大好きな曲の一つです。

 【堤 幸彦監督】
映画「イニシエーション・ラブ」はエンターテイメント&ミステリー映画として世に送り出しましたが、 ワタシは単に「映画を作る仕事」として割り切れない “前のめり”な思い入れがありました。乾先生の原作を読んでいる時からのかなりな“前のめり”でした。それは何を隠そう《音楽》の事です。
原作に散りばめてある楽曲の数々は、1980年代を通過した我々世代の心臓を鷲掴みにするナンバーの連続で、数え切れないほどの思い出が滲みついていて、「心の殿堂入り」楽曲ばかりだったからです。撮影した映像を見ながら仕事だということを忘れ、「これ、オレの話だよなー」「このシーン、リアルに体験したなー」「そうそうこの風景はこの曲で!」とうるさいのなんの。この度、そんな公私混同の想いがこもったアルバムを映画にかこつけて発売できるなんて、ホントに乾先生とチームの皆様に感謝!
ぜひ自室でハイレゾ音源のカリブ海の波音を背景に、カセットテープにこのCDをダビングして、アロハシャツ、サングラス、ファーラーのパンツ、トップサイダーのデッキシューズをお召になり、カンパリソーダなどをいただきながら、ご自身の人生と重ね合わせてお楽しみください!

【原作 乾くるみさん】
原作は80 年代を舞台にした二部構成の小説です。構想段階で「第一部/第二部」ではなく「A面/B面」と表記するアイデアを得て、そこから各章のタイトルにも、当時の自分がよく聞いていた邦楽の曲名を使わせていただくことにしました。小説では、歌詞のフレーズや雰囲気が内容に合っている曲を、最終的に12 曲、選ばせていただきましたが、他にも多く
の曲が候補として挙がっていました。時代を象徴する曲もあれば、マイナーだけれども妙に心に残った曲もあります。今回の映画化をきっかけに、当時を知る人たちが懐かしむのはもちろん、当時を知らない若い人たちの心にも、それらの楽曲が時代を超えて響くことがあれば、原作者冥利に尽きます。
 
【CD情報】
タイトル:『イニシエーション・ラブ』-あの頃カーステから流れていた80’S BEST HITS-
監修  :堤 幸彦 
2枚組コンピレーション・アルバム 全36曲収録
2015年5月20日 Release
\3,000+税 MHCL2521〜2(2枚組)
スペシャルサイト http://www.110107.com/initiation-love

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執筆者

Yasuhiro Togawa