この度ニューヨーク近代美術館を始め多くの国で特集上映が組まれたアメリカの映画作家ジョン・ジョスト氏のワークショップを開催いたします。
「映画のデジタル化によって誕生した小型キャメラは、まさに楽器のような存在である。ジャズのミュージシャンが、日々の練習により楽器に習熟し、やがて見事な音楽を奏でるように、日々の即興的な撮影の積み重ねが魅力的な現代映画を誕生させる」と語ったジョン・ジョスト監督3年ぶりのワークショップです。

John Jost プロフィール
1943年生まれ。1960年代に起こったアメリカのドキュメンタリー 映画運動集団「ニューズリール」の創設にかかわる。1973年、初の長編『スピーキング・ダイレクトリー』を発表。以後、フィクション、ドキュメンタリー、実験作品などさまざまな映画作品を手掛けている。

Massages from John Jost
デジタル・ビデオとメディアの恩恵で、自分自身の作品を作る際にあった技術的・経済的な障害は過去のものになった。だがだからと言って、誰でも映画が作れるようになったわけでもないし、誰にでも映画を作る資格が出来たわけでもない。どんな芸術や職人芸でも同じことだが、なにか意味があるものを作り出すためには努力と、その表現手段を理解すること、それに才能が必要なことに、なんの変わりもない。
このワークショップでは皆さんが自分で鍛錬を重ねるために出来ることについて現実的な視点から手早く検討して、自分でやることによって自ら学ぶことの基礎になる基本的なやり方を共に学んで行きたい。
このワークショップはご自身が撮りたいものを撮ってきていただき、
実際に撮られたものを観ながら、
自分がやろうとしてできていないことや撮っていながら気づいていなかったことなどを、
ジョン・ジョスト監督からアドバイスをいただき制作する講義となります。

映画美学校特別講座「ジョン・ジョスト/デジタルシネマワークショップ」詳細ページ
http://www.eigabigakkou.com/extension/4573/

「GENTRY CO. .Still023」はジョン・ジョスト監督の最新作”They Had It Coming”の画像となります。
本作は現在開催中の全州映画祭にて上映されます。

執筆者

Yasuhiro Togawa