IRA、北アイルランド問題を背景に描かれる、敵地に一人取り残されてしまった若き兵士の脱出劇。絶望的な紛争の最前線で決死のサバイバルが繰り広げられる『’71』の邦題が、『ベルファスト71』となり8/1(土)より、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショーの運びとなりました。

「血の日曜日事件」(1972年1月30日)発生前夜の1971年、ベルファスト。アイルランド内戦勃発以来、半世紀に及ぶプロテスタント系住民とカトリック系住民との衝突はいよいよ激しさを増し、街はかつてない緊張感の直中にあった。本作は、IRA、北アイルランド問題を背景に、敵地にひとり取り残されてしまった、政治的思想も戦う意義も持ち合わせていない、若き英国軍兵士の悪夢の一夜を描くサバイバル・スリラー。

複雑に絡み合う活動家たちの恐ろしく生々しい思惑。時代を超えた普遍的な人間の感情を美化することなく剥き出しにし、世界最大の批評家サイト「ロッテン・トマト」で満足度98%を記録、世界各国の映画祭を席巻し評論家を唸らせた。主演は『300〈スリーハンドレッド〉〜帝国の進撃〜』(14)でハリウッド映画デビューし、アンジェリーナ・ジョリーの監督第2作『Unbroken』(14/未)では主役に抜擢されるなど続々と主演作の公開を控える、若手英国俳優の注目株ジャック・オコンネル。手に汗を握り、息をすることも忘れる緊迫した展開、そして待ち受ける震撼のラスト。ゲイリーの孤独な戦いに、あなたは一時たりと目が離せなくなるだろう。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa