この度、10月23日(木)〜31日(金)まで開催される、第27回東京国際映画祭の“特別招待作品”への選出が決定し、本映画祭にあわせて、ジャン・ピエール・ジュネ監督と共に本作で主演を務める天才子役、カイル・キャトレット君の来日が決定いたしました! ジュネ監督が映画のプロモーションで来日するのは、『ミックマック』(2009年)以来、4年ぶりとなります。

10歳の天才科学者スピヴェットが、権威ある科学賞の授章式でスピーチをするため、
アメリカ大陸を横断するという、<壮大なスケールの家出>を描く本作。ジュネ監督は自身初となる3Dに挑戦、独自の世界観を極めたプロダクション・デザイン、徹底的に作りこんだ映像で観る者をまさに夢の旅へ連れ出します。類稀な映像作家として讃えられてきたジュネ監督が、本作では“感動作”という新境地を切り開いていることでも話題を集めています。

現在12歳で撮影時は弱冠9歳であったカイル・キャトレットは、人並み外れた想像力と好奇心でキラキラ輝く瞳が愛らしい天才少年スピヴェットを演じ、劇中ではこれが長編映画デビュー作とは信じられないほど大人顔負けの演技を披露。また、彼自身がロシア語や北京語など6つの言語を操ることができ、さらに武術にも秀で、3年連続で総合格闘技の世界チャンピオンを獲得するなど、まさに正真正銘の“天才少年”なのです!オーディションでキャトレットを見つけ出したジュネ監督は、「彼には風変わりで引き込まれる力があり、唯一無二のものを感じた。並外れた子供だ。」と大絶賛。

また、本作については、「原作の[T・S・スピヴェット君 傑作集]を初めて読んだ時、見事な登場人物、感動的なストーリー、豊かなディテール、列車、モンタナ、開放的な空間にワクワクした。彼が最後のスピーチですべてを語るシーンには、衝撃を受けずにはいられなかった。まさに鳥肌が立ったね。そして、「この物語を映画にする」と決心したんだ。」と熱い想いを語っています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa