『アナと雪の女王』で歴史を塗り替える驚異的大ヒットを記録しているウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。そのスタジオ最新作であり、早くも愛らしさに満ちたキャラクターの圧倒的な魅力が世界中から注目を集めている映画『ベイマックス』は、12/20日本公開となる。この度、日本版キャストが発表され、菅野美穂、小泉孝太郎がディズニー・アニメーションで声優に初挑戦することが明らかになった。

本作は、幼くして両親を亡くし、最愛の存在であった兄タダシをも謎の事故で亡くしてしまったひとりぼっちの天才少年ヒロと、心とカラダを守るために作られたケア・ロボットの“ベイマックス”が繰り広げる感動アドベンチャー。

菅野美穂が演じるのは、亡き両親に代わり、主人公ヒロとタダシの甥っ子たちに無条件の愛情を注ぎ込む母性愛に満ちたキャラクター、キャス。自慢の天才甥っ子達のことを心から考えサポートする、とても面倒見がいい姉御的な存在で、その元気さが魅力だが、問題ばかり起こす彼らの扱いには手を焼いていた。兄を失ったヒロの喪失感を埋めようと、自身の悲しみを脇に置き、つとめて明るく接し続ける。菅野は「ベイマックスが、東京と似た風景の中で、どんな活躍を見せてくれるのか、とても楽しみです。声のみでの演技で難しいと思いますが、新鮮な気持ちで演じられたらと思います。」と喜びと意気込みを語る。

ベイマックスの製作者であるヒロの兄・タダシを演じるのは、自身も弟を持つ小泉孝太郎。タダシは両親を失って以来、まだ幼かった弟ヒロを何よりも大切に守ってきた。また、ヒロがその天才的な頭脳を発揮できるよう正しい道に導くのも、同じくロボット開発にいそしむタダシの役目だった。そんな彼が人々の心とカラダを守るために作ったケア・ロボット“ベイマックス”は、兄の死に深く傷ついたヒロの心をケアしようと、タダシに代わるようにヒロに寄り添う。小泉は「タダシが世の中の幸せを願って開発したケア・ロボットのベイマックスという存在に、大きなスケールを感じました。声優は初めての挑戦なのですが、彼がベイマックスに込めた思いや深い愛情を伝えられるよう、頑張りたいと思います。」と語り、声優初挑戦ながら全力で役作りに望んでいることが伺える。

ディズニー・アニメーションにおいては、声もキャラクターの一部であるという考えから、世界中の吹替え声優の声質やイメージはアメリカ本社の厳しい審査を経て決定となる。『アナと雪の女王』では、松たか子が歌う“レット・イット・ゴー〜ありのままで〜”の歌声が、各国別の言語で歌われているのにもかかわらず、声質やキャラクターのイメージが統一されていることが大きな話題となった。最新作『ベイマックス』においても、菅野美穂と小泉孝太郎、それぞれ厳しい審査を経て、キャスとタダシの声優に決定しており、それぞれの演じるキャラクターにイメージがぴったりなことは折り紙つきだ。

そんな菅野美穂と小泉孝太郎の声優決定を知ったドン・ホール&クリス・ウィリアムズ両監督は「キャスとタダシのイメージにピッタリだね!日本へは特別な想いがあるし、美穂と孝太郎の日本語版を楽しみにしてるよ。東京国際映画祭で是非彼らに会いたいね!」とラブコールを送る。彼らの言葉にあるように物語の舞台となる街“サンフランソウキョウ”は、サンフランシスコの地形に日本の文化や風景が融合された架空都市で、またベイマックスの顔も日本の鈴にインスパイアされて作られるなど、徹底的に日本をリサーチし、<ディズニーから日本へのラブレター>と言われる作品。そんな本作は第27回東京国際映画祭のオープニング作品に選出され、“日本での公式上映が世界最速”となり、ディズニー・アニメーション史上初のワールド・プレミアが東京で行われる事でも話題となっている。

日本で世界に先駆けストーリーが解禁となる<マンガ連載>や、世界で初めての公式上映、東京でのワールド・プレミアなど、ディズニー史上初の展開で大きな話題を提供する『ベイマックス』。ディズニーが日本に色濃く影響を受け生み出した、かけがえのない絆と限りない勇気、そして魅力的なキャラクター達それぞれの深い愛情を描く最高のエンターテイメントは12月20日(土)全国公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa