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日本でも「アナと雪の女王」を超えて初日興収1位を記録した、オスカー俳優と若手実力派スターの豪華競演で贈る、スペクタクル巨編「ノア 約束の舟」を本日、9月17日(水)にブルーレイ&DVDリリースいたします。

本日のリリースに合わせ、本作のVFXを担当したILM特殊効果スーパーバイザー ベン・スノウにインタビューを公開!

本作で重要な大雨のシーンは3台のクレーンを使って、通常の雨のシーンの3倍である、1分間に5,000ガロン(約18,930リットル)を降らせ、壁のように襲ってくる大洪水を再現。
リアルさと壮大さを体感するため、実際の1/3サイズで建設された3階建ての箱舟も作られた。
そこに、VFXが加えられ、映画史上前代未聞の映像が誕生した。
このVFXを手掛けたのが、「アイアンマン」「ジュラシック・パーク」「スター・ウォーズ」など様々な作品も手掛けてきた、ILM特殊効果スーパーバイザーである、ベン・スノウだ。
様々な動物たちや大洪水のシーンを生み出した、ベン・スノウにブルーレイ&DVDリリースに先駆け話を聞いた。

本作の監督、ダーレン・アロノフスキーとの初仕事はどんなものだったのか。「素晴らしい経験でした。
「レクイエム・フォー・ドリーム」「ブラックスワン」など、そういう類の作品を手がける監督との仕事は興味深かったですし、より芸術的な作品の背景が濃く、我々がこういった作品で慣れているものとはまた違ったアプローチを持った監督なので、興味深い経験でした」そして、大洪水が起こるシーンで、一番苦労したのは、「水、群集、雨のコンビネーションも大きな要素としてありました。
箱舟の目の前の戦場はニューヨークでセットを組んだのですが、日によっては400人ほどのエキストラを使い、夜に巨大なタワーから雨を降らせて人々がその中を走っている場面などを撮影しました。

戦闘シーンには“番人”も加えなくてはなりませんでしたし、難しかったのは、実際の映像とCGを組み合わせることでした。セットには放水用の設備を設置し、箱舟の上からはダンプタンクで地上へ水を降らせたりして、人々に実際の水をかけるシーンも多く撮影したのですが、それをCGと組み合わせる必要がありました。

一番苦労したのは、地上から噴水のように大量の水が噴き出し、人々が箱舟に乗ろうと走ってくる中を大洪水が襲い、水が箱舟を囲む場面ですね。水面を描写するための動画制作、倒れる木々が水に飲まれる様子をCGで作成し、群集もデジタルで倍にして数百、数千人が走る様子などを表現し、さらにそれらを水が飲み込むシーンを作成して、また、地盤が崩壊して人々がその中に落ちるシーンも描かなくてはなりませんでした。
そういった意味できわめて多くの要素が合わさった、複雑で時間のかかる場面でした」
そして、彼自身のお気に入りは、バトルシーンだそうで、「何週間も雨の中での現場に出ていたので、身体的に一番厳しい撮影でした。ただ、ついに洪水が襲い、群集が走り惑い、地盤が崩壊する場面は、その仕上がりに大きな満足感を覚えました。考えれば人々が死んでいくむごいシーンではあるのですが、非常に難しく興味深い仕事でした。我々が知るあらゆるテクニックを駆使して制作しましたし、その出来上がりには非常に満足しています。箱舟は実物を構築しましたが、CGでそれを拡大させているので、水が襲って足組みが崩れ、箱舟がついに水の中に浮かぶ場面は、非常に見応えがありますが制作過程はとても難しいものでした。ですから、見事に仕上がったことは嬉しく思います」と語った。

また興味深いのは、ユニークで重要なキャラクター“番人”についてだ。モーションキャプチャーをするのに、ダーレン監督がダンサーをILMにつれてきたのは本当なのだろうか?なぜダンサーである必要があったのだろう?
「監督は「ブラックスワン」で非常に才能あるダンサーや振付師と仕事をしていました。

“番人”は彼にとって重要な存在であり、その動作や背景のストーリーなどに多大な労力を費やしました。
神に近い存在であった彼らが人類を助けるために地上に降りたものの、その過程で岩に囚われ、自らの体の囚人となってしまいます。歩くたびに岩がこすり合わさるので、歩くのも一苦労です。過去は空を舞う美しき存在だった彼らが、今やグロテスクな姿で、人類にも神にも背を向けられたと感じています。その見た目のデザイン自体も、非常に大きなプロジェクトでしたし、動きも重要でした。6人のダンサーと正式契約を結んで、特定のシーンやカットを細かく見ていき、新しいアイデアを得ることがきました。

プロとして自分の身体を様々に動かすことに慣れているダンサーたちの創造性や才能を借り、“番人”に命を吹き込む助けを得られたことは非常に有益でした。
我々のデジタル制作とダンサーとの組み合わせは、このキャラクターの動きに非常に興味深いものをもたらしてくれたと思います」
そして最後に、日本のファンに「ノア箱舟は壮大なストーリーで、多くの文化圏で語り継がれてきた物語です。
本作は、馴染みのある要素も併せ持った、壮大で興味深いストーリーとなっており、興味深い問いかけやアイデアが盛り込まれた作品です。日本の皆さんも本作を十分に楽しんでくれることを願っています!」
とコメントした。「ノア 約束の舟」は本日、9月17日よりブルーレイ&DVDリリース開始。

ノア 約束の舟 ブルーレイ+DVDセット(2枚組)
発売中 \4,700+税
発売・販売元:パラマウント・ジャパン  ※同時レンタル開始
【公式サイト】http://dvd.paramount.jp/noah/

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執筆者

Yasuhiro Togawa