今年デビュー20周年を迎え、現在もヒップホップ・シーン最高のリリシストとして君臨する、Nas(ナズ)。

デビュー作にして、現在も聴き継がれるクラシックとして名高い1994年のアルバム「イルマティック」の20周年記念盤『イルマティックXX』がリリースされたのに続き、その制作過程とNasの成長の軌跡を追った貴重なドキュメンタリー映画『Nas/タイム・イズ・イルマティック』がいよいよ9月13日(土)より公開となります。また、9月20日には話題の音楽フェス『StarFes.’14』に出演するためNasの来日が決定。ライヴではリリース20周年を迎えた『イルマティック』の再現スペシャル・セットで行うことを発表している。

Nasデビュー20周年のナズ祭りは、今後さらなる盛り上がりを見せそうだ。
本作に、ラッパー、DJ、漫画家・・・各界からたくさんのコメントが到着しました。

(※敬称略/順不同)

 “Illmatic”のリリックを通して描かれていた時代背景、彼なりのハッスル、家族や友達の存在をよりリアルに覗けて、最高にアツい内容です。そしてデビュー作であの豪華メンバーと制作しながら、最高なヒップホップを世界中に届けることができた彼の才能に脱帽です。 観終わってから聴いたillmaticはさらに奥深く、ワクワクしまくりでした(笑)
BENI(シンガー)

いきなり最高のMCとして登場したNASの、最高に至る前史が! ill willとのフレッシュな活動とクイーンズという街、まだまだ深いillmatic!
(DARTHREIDER/BlackSwan)

素晴らしいヒップホップ・ドキュメンタリー作品でした!全ヘッズは必ず観るべし。僕も再度対訳を追いながらアルバム聴いて、もう一度観ます。
(DJ DARUMA)

TOKYO TRIBEの主人公はNasをモデルにしています。長年どうしてこんなにも冷めた、悲しい目をしているのかな?と思ってきたがこの映画でその理由がわかりました。
井上三太(漫画家)

HIP HOP史に残る名作、ILLMATICの制作に至るドキュメンタリーというよりも、NAS自身の生い立ちや育った環境に迫った作品という印象を受けました。曲を手掛けたプロデューサー達からの制作秘話がもっと聞けたら個人的にはもっと面白かったかも。
(DJ HAZIME)

僕の知らなかったNASの1面が見れた。あと、弟ヤバすぎでしょ?
(漢 a.k.a. GAMI / 9sari Group)

20年もの月日が過ぎ、なおまた輝きを増すクラシックアルバム「Illmatc」の生まれた状況が、当時の関係者らの証言により、いま明らかになる。クイーンズブリッジがNasを育て、唯一無二のリリシストに成長させた背景を知れる重要なドキュメンタリーだ。
Kダブシャイン(ヒップホップMC)

NASの今迄の軌跡と共に90年代のヒップホップに燃えたあの懐かしい感じが蘇ります。またNASの普段見れない気さくな感じや、地元民に愛されてる感じも思わずグっときます。Queens x The Bronx のビーフなんかもリアルタイムに経験できたかのような錯覚を感じさせられるほど、当時の雰囲気がリアルに伝わってきました。NASファンじゃなくともヒップホップ好きなら間違いなく劇場で見るしかないでしょう!
(DJ LEAD / The Heavy Hitters / Hot97)

NASがメジャーデビューする以前からN.Yでの彼の前評判はとても高く、1st SingleのHarf Time (Nasty Nas)の12inchを手に入れた時の感動を今でも憶えてます。映画を見ればわかるけど当時のN.Yはとても殺伐としてましてたね。そこからはい上がってスターになった訳だしRAP史を
変えたQBが生んだレジェンド!必見。
(DJ MASTERKEY)

当時の自分と共に、90年代が蘇る。Illmatic。傑作と呼ばれるこの作品が創られた過程を、目撃する事が出来る素晴らしい映画。あらゆる事象がIllmaticへと集束してゆく様は、恐ろしく感動的。
すべてのクリエイターは観るべき!
岡崎能士(AFRO SAMURAI原作者 / イラストレーター / 漫画家)

劣悪な環境下でもメゲずにグレずに学ぶ事を忘れずに最高のクラッシックに辿り着いたNASって…天才ってよりは「スゲェ良いヤツだなぁ…」ってみんな思うはず。ちなみに俺が初めてRAPしたのはMC Serchの『Back to the Grill』のインストだった。ヤツはすでにそのレコードの中にいた。イッコしか歳違わねぇのに気にくわねぇヤツだと思ってた。そいつはスゲェ良いヤツだった。
RYO-Z (RIP SLYME)

Jay Said…”Who’s the best MC’s, Biggie, Jay-Z, and Nas”その理由(ワケ)がこの映画の中にありました。えぇ〜えぇ〜
(DJ SOULJAH)

俯瞰しながらも真実をつかみとる映像の妙、、、
やがて言葉とBEATSで作られたイメージは加速しながら脳内をかけめぐる、、、
本作は、NASという素晴らしいラッパーがいかにして世に出たかを描くと同時に80年代末〜90年代頭のNYにおけるヒップホップ/ラップの優れたドキュメンタリーにもなっている。
高木完(Major Force)

Illmatic に衝撃を受け何千回と聴き、リリックを完コピできる人でも、このドキュメンタリーを通して、リリシスト、そして一人間としてのNASの奥深さに新たな感動を覚えると思います。完全永久保存版です!
VERBAL (m-flo / TERIYAKI BOYZ®)

中学の時に聞いて衝撃を受けたアルバムillmatic!鋭く世を切るNasの言葉は20年経った今も色褪せない… 彼の言葉の背景に見えてくるもう一つのアメリカ。HipHopファンに限らず見るべき名作!
WISE(TERIYAKI BOYZ®)

周年記念盤がリリースされるのは全てのジャンルで考えてもほんの一握りでしょう。セールスだけでなく、内容で評価されている真のクラシックといえるNASのデビュー作。20年経っても色褪せず、若い世代へと受け継がれています。語り尽くされたはずの作品だけど、この映画で初めて知る事実も多数あるので往年のリスナーも、初めて『ILLMATIC』に触れる人にも貴重なドキュメント映画になっています。
(DJ YANATAKE)

リアルタイムで日本でもジャンルレスな雑誌に載ってる有名人がPUSHしていたのを目にしていました。もう20年なんですね。勿論、好きなアルバムです。映画内容に関しての詳しいコメントは他の方におまかせさせてもらって個人的に『アツいな〜』と思ったシーンはRoxanne Shantéのくだり、Marley Marlの眼鏡、ONE LOVEの前のWHODINI挿入にグっときました。あとTimber欲しくなったっす。必見かと!!!
ZEN-LA-ROCK(ALL NUDE INC./NEMES)

これまで数えきれないくらい再生ボタンを押しその評価に納得していた名盤『イルマティック』が、誕生から20年後さらに”深み”を増した。もはやマイク5本で足りるアルバムではない。
渡辺能文(タワーレコード 販売促進統括部)

専門誌しか情報源がなかった時代、勝手に想像を膨らませて聴き倒した『イルマティック』の本当の真実に20年かけてようやく辿り着いたような感慨! 当時を淡々と語るNasも男前すぎです!
安藤広子(ローソンHMVエンタテイメント)

名盤『イルマティック』が生まれた1994年当時の黒人社会の背景が、NASの〈ドキュメント〉により、さらにリアルに響く必見MOVIE。リリックに込められた知られざるドラマと、随所に流れるクラシックスも最高です!
瀧 祐二(WOOFIN’ 編集部)

目標は「完璧なアルバム」…これだ、この気概!インタビューではガードが固い印象があるNasに、ここまで肉薄するとは。インサートされるレア映像の数々にも震える。制作陣の執念に脱帽です。
荒野政寿(CROSSBEAT編集部)

正直、チープな作りのドキュメンタリーだろう、と構えていた自分を恥じるほど、映像/構成ともに非常に洗練された内容で、あっという間の74分だった。
佐藤公郎(サイゾー 編集部)

主役のナズや、コメンテイターとして登場するQ・ティップなんかは、雑誌の取材ではほとんどマトモに喋ってくれないんだけど、この語りの質・量だけでも貴重すぎます。
岩間慎一(エディター/Super Cry Inc.)

クイーンズ・ブリッジの内実に迫りながら語られる名作誕生までの実話はビターにして力強い。父オル・ダラとの関係も含め、“ナシール・ジョーンズ”のブルースやソウルを浮き彫りにした生々しいドキュメントに心を奪われた。
林 剛(音楽ライター)

名盤を生んだハードな背景に引き込まれるのはもちろん、“ブリッジ・バトル”について興奮気味に語るナズのヒップホップ小僧ぶりや、地元の子供に話しかける笑顔になぜか胸が高鳴りました。ナズ萌え映画でもある!
@TOWER_Soul_Rapの中の人(タワーレコード)

「illmatic」が誕生した1994年、私はスニーカー業界で仕事を始めHIPHOPにどっぷりハマりだした。NASといえばQueens=QB(Queensboro Brigde)。このQBを巡り、当時の回想シーンで語られたMC Shan “The Bridge” VS KRS-ONE “The Bridge Is Over”というBEEFがNASに与えた影響は・・・等々、全てはこの「TIME IS ILLMATIC」を観ればわかる
(疋田貴久 / TEXT TRADING / DigTheRightThing)

1994年はまだ14歳であり、この「Illmatic」 を知ったのは正直その数年後にはなるが、当時何もかもが新鮮で吸収した青春の10代、90年代に刺激を受けた代表的なアーティストが”NAS”であり、代表的な1枚だったのは間違いない。改めて映画を観て思ったことは、忘れかけていた当時の気持ちが蘇ったかのごとく、フレッシュで清々しい気持ちになりました。丁度90’S KICKSが流行する今、観てもらいたい1本です。
(小島奉文 / Sports Lab by atmos/Director)

「illmatic」は、今は無き渋谷ロフトWAVEで、Massive Attack「Protection」発売のタイミングに一緒に買ったのをなんとなく覚えてる。だからリアルタイムから少し遅れて買ったという事で。当時バリバリのテクノ好きだった自分にとってはすぐに理解できるものではなかったけど、これとキミドリのアルバムはなぜかずっと手放さなかった。あとRoxanne Shantéは偉大だったんだなと、ニワカ発言&映画の感想少なくてすみません。
(金田 謙太郎 / ヴィレッジヴァンガード下北沢店)

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執筆者

Yasuhiro Togawa