2014年、芸能生活30周年の節目を迎えた哀川翔。品川ヒロシにメガホンを託した、節目を飾る通算111本目の主演作「Zアイランド(仮)」が、新潟・佐渡島でのオールロケを終え、このほどクランクアップを迎えました。

哀川演じる宗形組組長・宗形は、竹下組との抗争で足に深い傷を負い、その後組は破門され解散に追い込まれた。それから10年、抗争で服役していた弟分の武史が出所。だが、宗形が面倒を見ていた武史の愛娘・日向は前科者の父親に会いたくないと直前に家出をしてしまっていた。武史の元妻・桜の情報で、子分の信也も伴い家族の思い出の地である銭荷島(ぜにじま)へと向かう宗形たち。一方、宗形組と敵対していた竹下組の面々も偶然、組のクスリを持ち逃げした組員を追って銭荷島を目指していた。

さらに、島では咳と高熱にうなされる原因不明の疫病が蔓延。果たして宗形の運命は、竹下組との決着は、そして日向と無事に再会することはできるのか。アクション満載、ハイセンスな笑いに家族ドラマまで、あらゆる娯楽がてんこ盛りの超絶エンタテインメントが誕生します。

我らがアニキ・哀川翔の元に集まった共演者も個性派ぞろい。武史役には、「キカイダーREBOOT」での怪演も記憶に新しいベテラン演技派の鶴見辰吾。信也役には人気グループ“湘南乃風”リーダー、RED RICEが扮し新たな一面を披露します。竹下組にはお笑い界から選りすぐりの精鋭が参戦。幹部の反町役に多彩な活躍を見せる木村祐一。その弟分の内田役に大悟(千鳥)、ジョー役に川島邦裕(野性爆弾)という見た目にも強烈なインパクトを放つ3人がそろいました。そして、ヒロイン・武史の元妻・桜役には鈴木砂羽。アクションもありの極妻を威風堂々と演じます。そして竹下組若頭には哀川翔とは実に10代の頃からの付き合いである中野英雄。武史の愛娘・日向役に山本舞香、日向の家出に付き合うギャル・セイラ役に水野絵梨奈、個性溢れる俳優陣の本格アクション、かつてないコラボレーションが実現—。品川ヒロシ監督がおくる、ハイテンションパニックアクションが誕生します!

哀川翔
撮影中コメント
30周年ってお祭りじゃない。スクラムを組む大義名分だから、そこを掲げて面白いことをやろうってところで成立している。やっぱり日本人って、任侠映画が好きだよね。切った張ったじゃないけれど、時代劇とはまた違う義理人情のようなものが好きでしょ。今回も組の抗争もあるけれど、そこがメインじゃないみたいなところがあって、男たちが生きている、その生きざまみたいなものが大事だと思っている。
品川(監督)はすごく優秀。演出が固まっているから分かりやすいし、迷いがないから俺たちに伝わりやすい。だから俺としては、映像的にすごく面白くてね。すごく面白い作品になると思う。皆、それぞれが持ち味を出してキャラクターの個性を十分に引き立たせている。
佐渡の人やフィルムコミッションの人たちも映画に対する思いがすごくあって、けっこう規制がないというかいろんなことをやらせてもらえる。環境はいいよね。
釣り? やっているけれど、あんまり潮が良くないね。

鶴見辰吾
撮影中コメント
翔さんとはデビュー作から、何度か共演しているのですが、これだけしっかりと組んだのは初めてです。あらためて哀川翔さんという人間の魅力を知ることが出来て、この現場に入った大きな価値だと思います。砂羽ちゃんも事務所が一緒だったり、そういう縁があって、一緒に珍道中を演じるのは楽しかったです。良いチームワークの良い現場でした。この楽しさがお客さんに伝われば一番ですね。

武史という役柄には、翔さんの芝居をしっかり受け止めてこの映画に協力したいという気持ちで挑みました。自分の性格とは結構かけ離れていたので、スイッチを切り替えるという意味で面白かったのですが、家に帰った時に奥さんから言葉遣いが悪くなったと言われました・・・映画のせいです(笑)
品川監督の生きた言葉があったので自然に出来ていたということですね。

見どころはやはりアクション。アクションを通して、困難を乗り越えていく勇気をお客さんに感じて欲しいです。また、お笑いやミュージシャンなど普段俳優をメインに活動していない人が演技をしている新鮮さも、この映画の面白い所です。隠れゲストもいっぱい出ますから、そのあたりも楽しんでください。

鈴木砂羽
撮影中コメント
監督が明るいと、現場も明るくなります。品川監督はすごく面白く、明るくアイデアが豊富なので、自然と現場に笑いがおきます。私の役「桜」は、脚本を読んだ感じでは結構さらりとした印象でしたが、多分現場でたくさんのオーダーが出てくると予想していましたので、、多分現場でたくさんのオーダーが出てくると予想していましたが、実際に「もっと口が立つようにしたい」などといったリクエストにひとつひとつ応えているところです。
アクションに関してはすごく頑張ったので、見どころのベスト20があるとしたら8位くらいに入れていただけるんじゃないかと思います(笑)。
哀川翔さんは子供の部分をたくさん持った愛らしい方で、ムードメーカーとして現場の雰囲気を作ってくださっていると感じています。また、哀川翔さんの30周年を賑やかにお祝いしたいという気持ちでいっぱいです。

RED RICE(湘南乃風)
撮影中コメント
出演者スタッフみんながほんと一丸となってほんとに気持ちを一つにして同じゴールをめがけて作った映画です。
信也という役は、すごくストレートで、おやじと兄貴が大好きで、身内の為なら死ねるってぐらいまっすぐなヤツ。ヤクザでいかついし、すごい強いけど、心はすごく優しいという感じを出せたらいいなと思って演じました。
哀川翔さんは、ちょっと怖い人なのかもと思って入ったら、テレビで見ていたまんまのイメージで、すげぇ優しくて、皆のことをちゃんと見てくれてて、本当に親父って感じでした。少年っぽいところもあって、すごくラフだけど、決めるときは決めるし、自然体な感じにすごく憧れました。
品川監督の台本は、テンポ感とか、言葉のイントネーションとかがすごく音楽っぽくて、リズム感を大切にした笑いが多い。頭ではわかってても、実際にやってみると難しい。でも、それがはまるとすごく面白くなるということを肌で感じました。
一番の見どころは哀川さん演じる宗形ですけど、その周りを囲むメンバーみんなのキャラクターも色濃くて、光ってて、すごく良いんです。

木村祐一
撮影中コメント
反町は、監督が「木村さんの顔を思い描きながら書きました」って言ってくれていたので、すごく大事にしてもらえているなと思っています。プレッシャーといえば風邪をひかずケガをせず現場に来るということのみ。
面白さが、ちょうどいいんですよ。漫才師やからストーリーにギャグをもっと入れられるはずだけれど、ちゃんと踏まえている。ちょっとしたアドバイスも的確。うまいなあって感じですね。
冒頭の雨の襲撃シーンでの翔さんはすごいですよ。無駄な動きがなく、やりやすいようにしてくれはりますよね。
完成がものすごく楽しみ。一刻も早く見たいですね。老若男女、外国人もいいんじゃないですか。ジャパニーズやくざの予備知識もあるし、鉄砲出てきて刀出てきてクスリも出てきて、ものすごく楽しめると思います。

大悟(千鳥)
撮影中コメント
反町、内田、ジョーは敵対した悪いヤツやと思うんですけれど、なんか3人とも嫌いになれない。そのへんがありがたいですね。ただのイヤなヤツじゃない、意外と応援しちゃいたい3人なんです。
翔さんがいると、現場は楽しいです。翔さんクラスがいるとピリピリしそうなものですけれど、全然そんなことがなく、合間にすごくしゃべってくれます。一番変な人かもしれませんね。一番遊んでいるし。
あまり見たことのないタイプの映画になりそうですね。いろんなものが詰まっているし、見どころがいっぱい。そんな中に僕が入っているのがうれしいです。

川島邦裕(野性爆弾)
撮影中コメント
品川監督は、本当にちゃんとした監督なんだと思いました。
普段は、5円玉にゴム付けて、耳に引っ掛けて踊ったりするような芸風なんですけど、全然そういう姿もなく、監督をやってはりました。
哀川翔さんは、本読みの時に初めてお会いしたのですが、何年も連れ添ったかのように気さくに喋ってくれて、とても大きい人だと感じました。
佐渡はとてもいい所です。土がいいですね。ずっとブーツだったのですが動きやすかったです。ギュッて音がいいです。

中野英雄
撮影中コメント
品川監督はとってもスピーディーで、明確で、尚且つ優しくで、好きです。
現場の雰囲気も、とても明るくて最高です。
哀川さんは、撮影に来ているのか、釣りに来ているのかわからないですが、釣り餌を僕に任せるのはやめて欲しい!もうこりごりです(笑)
佐渡は初めてで、もう少し田舎町だと思っていましたが、意外と都会。でも、海も綺麗ですし、海産物も多いですし、最高です。
まだ完成前ですが、品川監督のことですから巧みな映像が皆さんの目の前に出てくるのではないかと思います。『ドロップ』『漫才ギャング』『サンブンノイチ』とは違った魅力があるとおっしゃってたので、楽しみにしていてください。私も楽しみです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa