3DプリンタメーカーのStratasys Ltd.(Nasdaq: SSYS、以下ストラタシス) は本日、米国の制作会社「Legacy Effects」が手掛けた本年の大作映画「ロボコップ」のスーツ制作において、ストラタシスのマルチマテリアル3Dプリンタ「Objet500 Connex」が重要な役割を担ったことを発表しました。

ロボコップのプロダクション・デザイナーは、ロボコップの非常になめらかなスーツの3Dデザインを実現するため、映画の特殊効果を専門に扱う米国ハリウッドの制作会社「Legacy Effects」に依頼しました。同社はこれまでにストラタシスの3Dプリンティング技術を活用して、大型スクリーンに投影される数多くの印象的な映画キャラクターに命を吹き込んできた実績があります。

https://www.youtube.com/watch?v=sMEDln3Wex8&feature=youtu.be

このビデオでは、Legacy Effectsが ストラタシス のマルチマテリアル 3Dプリンティングを活用したロボコップのスーツ制作を解説します。

Legacy Effectsは、ストラタシスのObjet Connex マルチマテリアル 3Dプリンティング技術を使用して、ヘルメットからブーツに至るまでロボコップのスーツのあらゆる部分をマスターモールドパターンとして作成しました。これらのパーツを鋳型として、他のマテリアルをモールディングし、さまざまなシーンに応じたスーツが作成されました。

さらに、映画で使用されたスーツの中にはストラタシスの3Dプリンティングによって造形された実際のパーツが90パーセントを占めるものがありました。例えば、きらめく赤いストライプがあしらわれているブラックバージョンのロボコップ・スーツのヘルメットの印象的なバイザーをはじめ、映画で使用されたすべてのバイザーはストラタシスの透明材料(VeroClear)を用いた3Dプリントによって制作されました。

ストラタシスの3Dプリンティング技術は繊細な表現を実現する唯一の選択肢
Legacy EffectsのリードデザインエンジニアであるJason Lopes氏は、制作過程における課題を3Dプリンティング技術によって解消した最良の例として、ロボコップの胸あてを挙げています。

「まず、ロボコップの胸あてを実物大で出力できるのはストラタシスの 3Dプリンティング技術だけでした。このパーツは、ビルドトレイ全体を占める大きさでした。次 に、同じパーツの中になめらかな部分と非常に高度なディテールが混在する警察バッジやロゴなどがありましたが、これらのディテールをモールディング工程で維持する必要がありました。このレベルの複雑なディテールとシェルの硬い表面のモデリングを1 回の出力で造形できる技術はストラタシスでしか実現することができません。」

参考資料:
Legacy EffectsのJason Lopes氏の独占インタビュー:ストラタシスの3D プリンティングの活用による「ロボコップ」のスーツとヘルメット制作
https://www.youtube.com/watch?v=sMEDln3Wex8&feature=youtu.be

ストラタシス・ジャパンについて
ストラタシス・ジャパンは、米国ミネソタ州ミネアポリスとイスラエルのレホボトに本社を置く、3D プリンティングおよびアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションを提供する世界的なリーディングカンパニー、Stratasys Ltd. (Nasdaq: SSYS)の子会社です。 Stratasys の特許取得済みのFDM®およびPolyJetTM プロセスは、3D CAD ファイルなどの3D コンテンツからプロトタイプや製品をダイレクトに生産します。 システムには、アイデア開発向けの手頃な価格のデスクトップ3D プリンタ、プロトタイプ作成やDDM(ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング)向けのシステムが含まれています。 Stratasys の子会社には、MakerBot やSolidscape、RedEye デジタル・マニュファクチャリング・サービスがあります。 Stratasys は世界中に1,900 人以上の従業員と550 件以上の取得済みまたは申請中の製造特許を有しており、その技術とリーダーシップについて25 を超える賞に輝いています。
ストラタシスについて、詳しくはhttp://www.stratasys.co.jp/ またはhttp://blog.stratasys.com/ja をご覧ください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa