ノーベル賞作家ドリス・レッシングの問題作、ついに映画化。
純粋で禁断の愛ゆえに狂っていく運命の歯車。実力派女優が挑む最大のスキャンダル。
『ココ・アヴァン・シャネル』のアンヌ・フォンテーヌ監督と、『危険な関係』『つぐない』のクリストファー・
ハンプトンが脚本を手掛ける、壮絶で濃密なラブストーリー。

美しいビーチ・タウンで、こどもの頃から親友として育ったロズ(ロビン・ライト)とリル(ナオミ・ワッツ)。そして互いの10 代の息子たちも、同様に強い友情を築いてきた。ある夏の日、かねてからロズに想いを寄せていたリルの息子は、爆発寸前の感情を打ち明ける。戸惑いながらも真剣に愛し合う 2 人。その関係を、ロズの息子が知ったことで運命の歯車は大きく狂いだす。 本作は、英国のノーベル賞作家ドリス・レッシングの原作を、『ドライ・クリーニング』(97)や『ココ・アヴァン・シャネル』(09)など男女の官能的なドラマを端正な映像美で切り取ってきたフランス人監督アンヌ・フォンテーヌが映画化。脚本は『危険な関係』(88)や『つぐない』(07)のクリストファー・ハンプトンが手掛けた。この最大のタブーに挑むのは、ハリウッドの実力派女優のロビン・ライトとナオミ・ワッツ。“ある一線”を超える2人の女を体当たりで演じきった、壮絶で濃密なラブストーリーだ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa