『インファナル・アフェア』シリーズの大ヒットで香港映画界の若手監督として大きな注目を浴びた、アラン・マックとフェリックス・チョンの二人。その後も『頭文字D THE MOVIE』(05)や『三国志英傑伝 関羽』(11)なども手がけ、監督のみならず、プロデューサーや脚本家としても活躍しております。そして香港映画ファンが待ちに待った2作品『大捜査の女』  『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』の公開が、2014年1月11日よりシネマート六本木にて新春第二弾作品としての公開が決定いたしました。

『大捜査の女』(原題:大搜查之女LADY COP & PAPA CROOK)

【introduction&story】
香港の人気歌手で「香港歌謡界の女王」と呼ばれ、映画においてもジョニー・トー監督の『NEEDING YOU』『ダイエット・ラブ』そして最新作『名探偵ゴールデン・アイ』などでヒロインを演じ、女優としても高い人気を誇るサミー・チェン。彼女は2005年から3年間、うつ病治療で休業を余儀なくされたが、復帰映画として大きな話題となったのが『大捜査の女』である。
非合法な石油ビジネスで財を成した男フォク(イーソン・チャン)の息子が誘拐され、香港警察最強で美人の女警部シートウ・モウリン(サミー・チェン)が事件の指揮を執る。だが、会社の実体を知られたくないフォクは協力拒否するが、ぶつかりあう二人が事件解決のために手を組んだ時、誘拐犯の正体は意外な方向へ流れていく。
監督、脚本を『インファナル・アフェア』シリーズでの大ヒットで注目を浴びたアラン・マックとフェリックス・チョンのコンビ。撮影を『モーターウェイ』『フライング・ギロチン』のエドモンド・フォン、編集を『三国志英傑伝 関羽』『コールド・ウォー 香港警察二つの正義』のクォン・チーリョン、音楽を『孫文の義士団』『ラスト・シャンハイ』のコンフォート・チャン、そしてアクション監督は『新少林寺』『イップ・マン最終章』のニッキー・リーが手がけている。
共演には、息子を誘拐された男を『ドリームホーム』のイーソン・チャンの他、『イザベラ』のチャップマン・トー、『アクシデント』のミシェル・イェ、『天使の眼、野獣の街』のケイト・ツイ、『密・告・者』のリウ・カイチー、そして『奪命金』のリッチ—・レンといった面々が顔を揃えている。

『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』(原題:飛砂風中轉ONCE A GANGSTER)

【introduction&story】
香港返還が直前に迫った1990年代後半に製作されて香港やくざ映画の大ヒットとなった『欲望の街 古惑仔』シリーズ。このシリーズで人気スターの仲間入りをした『風雲ストームライダーズ』『カムイ外伝』のイーキン・チェンと『ダウンタウン・シャドー』『頭文字D THE MOVIE』のジョーダン・チャン。この最強のゴールデンコンビが13年ぶりに共演した作品が、『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』である。
たたき上げのやくざフォー・ナン(ジョーダン・チャン)と名門やくざのエリート、ジン・ジーマン(イーキン・チェン)。次期会長選挙に二人の男を立候補させようとするが、肝心要の二人はそんなことに興味なく自分たちの行く道を選ぼうとしていた。だが、周りはそれを許さず、次第にエキサイトして主役を置いた壮絶な争いとなっていく…
製作をアラン・マック、そして監督・脚本をフェリックス・チョンと、『インファナル・アフェア』シリーズをヒットさせた二人が、香港映画の黒社会映画や、主演二人の出世作である『欲望の街 古惑仔』シリーズ、そして『インファナル・アフェア』など、数々の作品をオマージュして作られた内容になっている。
共演には、『盗聴犯〜狙われたブローカー〜』のアレックス・フォン、『アクシデント』のミシェル・イェ、『狼たちのノクターン』のキャンディス・ユーといった顔ぶれ。スタッフには、撮影を『グランドマスター』のデーヴィー・ツォウ、編集を『2046』のアンディ・チャン、音楽を『SPL狼よ静かに死ね』のケン・チャン、そしてアクション監督には『やがて哀しき復讐者』のジャック・ウォンが手がけている。
尚、本作品は第30回香港電影金像奨で、助演女優賞にキャンディス・ユーがノミネートされ、フェリックス・チョンが新人監督賞を受賞している。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa