長崎を舞台に、グループホームで暮らす89歳の認知症の母親とのおかしくも切ない日常を描いた岡野雄一による同名のエッセイ漫画「ペコロスの母に会いに行く」。現在、多くの共感と感動をよび20万部を超えるベストセラーとなっており、待望の映画化が決定、11月16日(土)より全国で絶賛公開されております。

  このたび、本作の主演を務めた赤木春恵が<世界最高齢での映画初主演女優>として、ギネス世界記録™に認定されました!! 初主演女優として映画撮影を行った初日(2012年9月5日)が基準とされ、88歳と175日が記録として認定されました。

 本作で赤木は、ホームを訪ねてきた、主人公・岡野ゆういちの頭をペチペチたたいたり、息子を忘れてとまどったり、思い出の場所で幸せな時間に戻っていったり、笑いを誘う表情からシリアスな表情に至るまで、認知症の母親役を好演している。
現在と過去が入り交って描かれる、ユーモラスながら、ときにほろりとさせられる物語の監督を務めるのは、『喜劇・女は度胸』『男はつらいよ フーテンの寅』など卓越した人情喜劇で映画ファンを唸らせてきた、長崎出身の森?東。2004年の『ニワトリはハダシだ』以来、実に9年ぶりの新作。岡野ゆういち役は、同じく長崎出身の岩松了が演じている。その他加瀬亮、竹中直人、原田貴和子、原田知世、宇崎竜童など豪華キャスト陣が名を連ねています。

【赤木春恵コメント】 世界最高齢での映画初主演女優でギネスブックに乗せていただけるなんて、こんなに幸せなことはありません。でも、ちょっと照れくさいです。89歳になったからいただけるのですよね。やっぱり長生きはしてみるものです。ありがとうございました。(今後は)自分の身の丈にあったお仕事で、自分に合うものがあれば、その都度熟慮して取り組んでみたいと思っています。(映画は)ユーモラスで、せつなくホロリとするところもありますので、介護でお悩みの方にとっても、心の持ち方が少しでも変われば、と思います。ぜひ多くのかたにご覧になっていただきたいと、心からお願い申し上げます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa