刺激的だけど、等身大。すべての働く女性に贈る、とびきりポップなラブコメディ!

ひょんなことから未知の世界に飛びこんでしまったデザイナー志望の主人公・茜が悪戦苦闘する様子を、軽快なテンポと演出で描いた映画『ラブクラフト・ガール』。本作の舞台となったのは“ラブグッズ”(女性のためのセクシャルグッズ)を専門に取り扱う企業、ラブクラフト社。ラブグッズという題材は刺激的に見られがちだが、茜が遭遇する仕事の理想と現実とのギャップは、社会人ならば誰もがぶつかる問題。悩みを抱えながらも徐々に成長していく彼女の等身大の姿は、すがすがしい共感を与えてくれるはず。また、端々で登場するラブグッズに関するエピソードも、実際に女性たちが抱える悩みを忠実に再現したものばかり。ラブグッズが果たす社会的な役割とは?その開発を行う人々の願いとは?すべての働く女性に贈る、とびきりポップなラブコメディがここに誕生した。

実在する企業をモチーフに描かれる「セクシャルヘルスケア」の世界

「ラブクラフト社」は、実在するセクシャルヘルスケアブランド「エルシーラブコスメティック」が展開する漫画「ラブクラフト・ガール」をモチーフに描かれている。同ブランドは日本で初めて「セクシャルにも健康であること=セクシャルヘルスケア」を提唱したブランドでもある。欧米では気軽に手に入るセクシャルな商品が日本では手に入りにくく、話題にもしづらい、そんな状況に危惧を感じたスタッフによって掲げられた考えだ。もっと自然に、そして真面目に、真正面から「愛し合うこと」を追求し続ける。劇中のエピソードや登場人物たちが持つ信念には、少子化・離婚問題・セックスレスなど多くの課題に向かいあう同ブランドの真摯な思いがリアルに反映されている。

■エルシーラブコスメティックHP: http://www.lovecosmetic.jp/

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執筆者

Yasuhiro Togawa