世紀の女優マリリン・モンローはハリウッドと自分自身で作り上げた”虚像”だった—。
秘蔵映像と、没後50年で初公開された自筆の文書から、ただ真摯に生きた一人の女性像が浮かび上がる。
 
 プライベートな部分をごく身近な人にしか見せないことで表向きのパーソナリティを作りだしたマリリン・モンロー。『ナイアガラ』(53年)『紳士は金髪が好き』(53年)『七年目の浮気』(55年)『お熱いのがお好き』(59年)など数々ヒット作に出演し、世界中でその人気を不動のものとしたが、1962年に36歳の若さで突然この世を去る。死後50年経った今も彼女と彼女の出演作は私たちの中で輝き続けているが、その存在や真実は謎に包まれたままだ。
本作は、秘蔵映像と初公開された自筆のメモや日記、私的な文書を基に彼女の生い立ちから最期までを丁寧にたどってゆく。そして、ユマ・サーマン、リンジー・ローハン、グレン・クローズ、マリサ・トメイら年齢も立場も違う現役女優達が、彼女の残した言葉を朗読、ときにはマリリン・モンロー自身となり、彼女の声を、真実の姿をよみがえらせていく—。

そして今回解禁された、日本オリジナルの予告編からも、マリリン・モンローの代表作の映像や秘蔵映像とともに、名女優グレン・クローズ、ユマ・サーマンが語る彼女の残した言葉から、最期まで公には見せなかった演じることへの情熱と野心、自分探し、権力への恐れなどが垣間見られる。
ともすれば今までのマリリン・モンローを疑うような“生身”の女性としての彼女の姿、我々の知らなかった真のマリリンがそこにある。

予告編::http://youtu.be/zyVrysmaNAk

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執筆者

Yasuhiro Togawa