パチーノ、ウォーケン、アーキン、アカデミー賞Ⓡ受賞の名優が夢の共演を果たす!

 『ゴッドファーザー』シリーズで歴史に名を刻み、アカデミー賞Ⓡにノミネートされること8回、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』で念願の主演男優賞を受賞したアル・パチーノ。名優の名を欲しいままにしてきた彼のおよそ5年振りの主演となる本作は、いつまでも変わらない男の友情と生き様を描いたクライムドラマになっております。

 イタリア系移民としてニューヨークのサウスブロンクスで育ち、周囲の人間や街に支えられ、誰よりも家族や仲間の絆を感じてきた彼。本作ではそんな自身を投影したかのような、いつまでも反逆者で、それでいて誰よりも仲間を大事にするギャングを、抑えた演技で憂いを滲ませて演じています。近年では若手俳優を立てるかのように助演を務めていたが、久しぶりにファンが納得の、堂々としたアル・パチーノが本作では確認できます!

 親友のドクを演じるのは『ディア・ハンター』(78)でアカデミー賞Ⓡ助演男優賞を受賞してから現在に至るまで、数え切れないほどの映画に出演し続けているクリストファー・ウォーケン。近年は『ヘアスプレー』(07)や『セブン・サイコパス』(12)などのコメディ映画もこなす彼が、忠義と友情の狭間で悩む男を静かに演じています。そして、3人目の仲間、ハーシュを演じるのはアラン・アーキン。 60年代にデビューしてから50年余りの俳優人生を送り、『リトル・ミス・サンシャイン』(06)でアカデミー賞Ⓡ助演男優賞を受賞。昔の仲間との再会に喜ぶドライバーを、ユーモアたっぷりに演じています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa