『SAW』、『ライアーゲーム』、『カイジ』、『リアル鬼ごっこ』…
限られた条件、限られた空間で生死をかけたゲームが展開される“ソリッド・シチュエーション・スリラー”。
このジャンルに、新たに、もうひとつのマスターピース『JUDGE/ジャッジ』が誕生します!

「月刊少年ガンガン」での実写映画化発表から3か月、いままで秘密のベールに包まれていた本作の全貌がいよいよ明かされます!

七つの大罪を背負った罪人たちが、何者かによって閉ざされた空間に集められた。頭には異様な動物のマスクをかぶせられ、手には毒薬を仕込まれた手錠…。生き残りたければ、それぞれの罪人の罪の重さを制限時間内に多数決で決定しなければならない。票を多く集めたものには贖罪のチャンスは与えられず、死の制裁が下る! 

謎が謎を呼び、人間の本性が暴かれるスリリングな展開が人気の大ヒット・コミックを映画化するにあたり、監督・脚本には、新鋭・古波津陽を抜擢。古波津監督は、原作のストーリーを大胆に翻案。映画でしか表現し得ない映像世界を生み出すため、全編監視カメラの映像、視点切り替えを多用したオリジナリティあふれる画期的な撮影方法を導入。そしてリアリティを追求するべく、実際にキャストたちを閉鎖された空間に閉じ込めて撮影、息の詰まるような緊迫感あるドラマを創り上げました。

そして、この極限ドラマに、若手実力派キャストが今までのイメージを覆す“罪人”役に挑戦しました!
主演は、映画『貞子3D』シリーズ、2014年春実写映画化が話題騒然『僕は友達が少ない』(主演)、ドラマ「斉藤さん2」など、映画・ドラマ・舞台でそれぞれ幅広い役どころを演じる実力派俳優の瀬戸康史。過去にその正義感の強さ故に傷害事件を起こした暗い過去と『憤怒』の罪を負った主人公オオカミ役に、いままでの爽やかな好青年のイメージを覆すかのように、鬼気迫る演技でチャレンジしています。クライマックスには壮絶なバイオレンスシーンもこなし新境地を切り開きました。
また、謎めいたヒロインともいうべき役どころに、映画『阪急電車 –片道15分の奇跡-』、『リトル・マエストラ』、『SPEC』シリーズや、連続テレビ小説「あまちゃん」、「スターマン・この星の恋」などで若手実力派女優の地位を着実に築き上げている有村架純。ファンへの暴言から『傲慢』の罪を負った元アイドルのライオン役に、可愛らしさの裏に秘めた人間の欲望や醜さをむき出しにする迫真の演技で挑みミステリアスな魅力を見せています。
さらに、物語にリアリティと深みを加えるのは、ドラマ「幼獣マメシバ」、「勇者ヨシヒコ」、「メシバナ刑事タチバナ」などのコメディから、シリアスな作品まで幅広い表情を見せる個性派俳優の佐藤二朗。悪質な勧誘で若者たちから巨額の金を吸い上げ、自殺へと追いやった『強欲』の罪を負うキツネ役で、冷酷非情かつ狂気に満ちたキャラクターを演じています。
その他、実力派の演技陣が集結し緊迫のストーリーが展開されます。

<コメント>

瀬戸康史(オオカミ役)コメント

・オオカミ役を演じてみて。
  マスクを被っての芝居、閉鎖空間に閉じ込められての演技など現場でのチャレンジやご苦労も含めて。
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今回は役柄的にもそうですが、役者としてもかなりの集中力が必要な作品でした。マスクを被っての撮影も初ですし、密室劇なので現場に監督もいなければスタッフの方の姿もない、7人だけの空間も異様でした。
しかし、その異様な空間こそが僕ら役者を役へ、物語へ導いてくれたのだと終わってから気づきました。僕が演じるオオカミ(憤怒)は、常に正義感に溢れていて必死なキャラクターですが、“必死”の種類が流れの中でだいぶ変わってきます。
  ただ正義感だけにとらわれたり、憤怒を意識しすぎると芝居が一辺倒になってしまう。
そういった意味で、とても緻密な計算と、柔軟さも必要だったので監督や共演者の方とのコミュニケーションはどの作品よりも大事にしました。

  映画は観てくれる方がいてはじめて、作品が完成するものだと考えています。極限状態でのスリルを是非、体感して下さい。

・共演者の有村さん・佐藤さんの印象など
  →
  有村さんは今作が初共演。
  ライオンの傲慢さを迷いながらも、堂々と繊細に演じていた姿が印象的です。 
  同じ役者として、すごく刺激を受けました。
  初めは目も合わせてくれないほど、芝居に集中してました。
  二朗さんはムードメーカーですね。
  体力的にも精神的にも過酷な現場を乗り越えられたのは、二朗さんがいたからです。
  二朗さん自身、監督や脚本家でもあるので誰よりも周りがみえていて、勉強になりました。

有村架純(ライオン役)コメント

・ライオン役を演じてみて。
  マスクを被っての芝居、閉鎖空間に閉じ込められての演技など現場でのチャレンジやご苦労も含めて。
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 この作品は、人の心理状態を慎重に感じながら、その場で起こっている事として、演じていかなくてはいけなくて、体力的にも精神的にもきっと大変になるだろうとリハーサルをしていた時点で覚悟はしていましたが、正直こんなに大変な撮影になるとは思いませんでした。
でも今回は撮影の仕方、取り組み方から、初めてのことだらけだったので撮影を終えた今は達成感、充実感でいっぱいです。
  マスクを被りながらの撮影は息苦しくて周りがよく見えなくて暑かったけれど、実際に被りながら感じたその感覚は、お芝居にいかせたのではないかなと思います。
撮影の仕方も今まで経験したことないやり方で、実際の監視カメラで監視されているかのように撮影したり、マスクの中にカメラが仕込まれている設定にもなっていたので、顔の真ん前にカメラをセッティングし撮影したりと、色んなことにこだわって撮影していました。今までに見たことのない映像が出来上がるのではないかと、完成がすごく楽しみでもあります。
この作品を見た方が、生中継を見ているかのようにそれほどリアルに感じていただけたら嬉しいです。
私も新鮮な気持ちを絶対に忘れないようにと、取り組んでいたのでそれがライオンを通して皆さんに伝えられていればと思います。

・共演者の瀬戸さん・佐藤さんの印象など
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  瀬戸さんは、今回初めて共演させていただきましたが、とても真面目で自分をしっかり持っている方だなと思いました。私との芝居のやり取りのときも、やりにくくないか確認して下さったり、監督とも何度も話して取り組まれていました。
かと思いきや、気さくで話しやすくて待ち時間にお化けの話をした思い出があります。
佐藤さんとは、今回で二回目でいつも面白くて皆さんと何の壁も感じさせないフランクな方だなと思いました。気をつけたほうがいいこともきちんと注意して下さいましたし、現場ではかすみちゃん、と呼んで下さっていました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa