昨年ベネチア国際映画祭コンペティションに出品され話題を呼んだ、ベン・アフレック主演、テレンス・マリック監督最新作『トゥ・ザ・ワンダー』が、いよいよ8月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほかにて全国公開いたします。 

   1978年『天国の日々』でカンヌ国際映画祭監督賞、98年『シン・レッド・ライン』でベルリン国際映画祭金熊賞を獲得し、2011年『ツリー・オブ・ライフ』でのカンヌ国際映画祭パルムドール受賞も記憶に新しい、“生きる伝説”テレンス・マリック監督。
  40年を越えるキャリアのうち監督作はこれまで6本と寡作ながら、そのひとつひとつが芸術作品ともいえる高い完成度を誇るテレンス・マリック監督の最新作『トゥ・ザ・ワンダー』には、その出演を熱望したベン・アフレックを主演に、『オブリビオン』のオルガ・キュリレンコ。さらに、『ミッドナイト・イン・パリ』のレイチェル・マクアダムス、『007 スカイフォール』での悪役も記憶に新しい、怪優ハビエル・バルデムが共演し、それぞれがマリックの世界感を体現する存在感ある演技をみせています。
  そして愛が移ろう様を、壮大で美しい映像美とともに、愛がいかにして人生を変え、破壊し、再構築していくかを探求していく、テレンス・マリックならではの愛の物語に、この度、早くも、各界の著名人から感性溢れる絶賛コメントが届きました!

  ●谷川俊太郎 【詩人】
  
   空に、土地に、部屋に、人に秘められた言葉が聞こえてくる寡黙な映画。
  
  ●若木信吾 【写真家】
  
   起爆剤だ。恋愛が引き起こす、何度経験しても乗りこなすことのできない暴れ馬のような感情。いつも初めてのようで、準備できないことに動揺しながら、記憶喪失者のように取り出し難い記憶の溝に刻み込んできたものが噴き出し始める。
  そしてエンディングで私たちはその激しくも美しい感情の噴火がどれだけ素晴らしかったか気がつくだろう。
  
  ●石川直樹 【写真家】*一部抜粋
  
  見終わった後に、頭の中に残像のように揺らめいていたのは、魅力的な登場人物のさまざまな表情と、バイソンが佇む草原や馬の毛並み、海中の魚たちといった美しい世界の断片であった。すべてが回想シーンのようなのに、誰もわからない結末に向かっていくような不安な道行きが、本作を独特のものにしているのかもしれない。今まで観たどんな映画にも似ていないがゆえに、なおさら心に残る。

  ●藤田朋子 【役者】
  
  不安定で不確か。それが人生。それが恋。信じる力を失って暴れそうな心に染みる映画です。
  ●鎌田實 【医師・作家】
  
   こんな美しい映像、見たことがない。愛とは生きるとは、何かを考えさせてくれる素敵な映画だ。
  
  ●齋藤薫 【美容ジャーナリスト/エッセイスト】*一部抜粋
  
  最初は戸惑うだろう。物語はいつ始まるの? しかし、いつの間にか私たちはこの監督の魔法にかかって、まるで作品の一部になったようにその中に入りこみ、内側から登場人物の生活を、愛や苦悩をのぞき見る形になっている。音楽で言えば“現代音楽”のように観る者に喜怒哀楽さえ自由に感じさせ、テーマを決めさせる。だから逆に自分の中に何かを問いかけてくるのだ。一人一人、その内容はまったく違うはず。だから自分を知るための異次元体験、そういう意味ですばらしい映画である。

  ●岩崎夏海 【作家】
  
  テレンス・マリック監督は、ある種の宗教画を作ろうとしているのだと思う。圧倒的に美しい映像を媒介に、そこにさまざまな寓意を込め、見る者のインスピレーションを喚起しようとした。
  これを、生身の役者が登場し、大勢のスタッフを必要とする映画で行うというのは、全く独特で、全く至難で、全く圧倒的なことだ
  
  (以上 順不同、敬称略)

さらに、劇中のシーンから、ベン・アフレック扮するニールと、運命的な恋におちるオルガ・キュリレンコ扮するマリーナ、愛溢れる二人の未公開のスチールもこのほどあわせて公開!
 また、現在、本作公式サイト(http://www.tothewonder.jp)では、劇中の愛にまつわるセリフを日替わりで紹介する“愛のささやき”コンテンツを掲載中。
各場面がまるで写真のように美しい劇中のシーン写真と、「私たちを包む愛とは?どこからともなく訪れる」「何も期待していない。一緒に過ごせればいいの」といった、深くそして詩情溢れる愛の言葉から、本作の世界観を垣間見ることができます。思わず自分の恋愛を思い出し、誰かを好きになったことがある人であれば共感できる言葉の数々、ぜひこちらもチェックしてみてください!

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執筆者

Yasuhiro Togawa