7/20(土)より東劇他全国公開となる『爆心 長崎の空』が、国際NGOピースボートが企画する地球一周の船旅の洋上で上映される事が決定しました。なおこのクルーズ「ヒバクシャ地球一周 証言の航海/おりづるプロジェクト」については、次のとおりです。

【企画概要】
■国際交流の船旅を続けるNGOピースボートは、核兵器の非人道性を訴え、核廃絶を求めるため、08 年から「おりづるプロジェクト」を実施。6回目となる今回のテーマは「継承」。若い世代も被爆者とともに世界に核廃絶のメッセージを伝える役割を担っていきます。乗船するのは、日本政府から非核特使として委嘱された被爆者9名と、被爆 3 世の瀬戸麻由さんら。

■7 月 18 日(木)に横浜港を出港し、10 月 10 日(木)までの計 85 日間、世界 19 カ国 20 寄港地を訪れます。船内で証言会や専門家らとの意見交換会、各寄港地(アウシュビッツ、メキシコ、フランス、インド等)で、交流活動を行い、核兵器廃絶国際キャンペーンと連携した核廃絶アピールを行います。

■活動の一環として、映画「爆心 長崎の空」英語字幕版を、船内と一部海外寄港地(実施地は未定)で上映します。被爆地・長崎から生まれた作品が、世界の人々の目に触れることにより、国内だけでなく、世界に向けて戦争体験を継承していく一旦を担えればと考えています。

今回の上映決定にあたりまして、本作のメガホンをとった『火垂るの墓』『誰がために』日向寺太郎監督よりコメントが届きました。

●日向寺太郎監督コメント
若い人に関心を持ってもらうためには、たくさんの入り口があっていい。「爆心 長崎の空」もその一つだし、「おりづるプロジェクト」も別の入り口です。船で被爆者の方と3ヶ月間過ごして、そこから始まることもたくさんあると思います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa