この度、8月28日(イタリア現地時間)より開催されます、園子温監督の最新作『地獄でなぜ悪い』(9/28日本公開)が、第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品されることが決定しました。

世界三大映画祭<第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門>正式出品、決定!
日本から賞を狙える部門への出品は『地獄でなぜ悪い』のみ

『地獄でなぜ悪い』は園子温監督が十数年前に野心を胸に執筆しあたためていた脚本を、改めて自身で加筆。当時の映画に対する純粋な思いを吐き出した渾身の一作。主演は園組へ初参加となる國村隼。共演者には堤真一、長谷川博己、星野源、二階堂ふみ、友近といった日本映画界を支える名優や、園組常連さらに初参加のフレッシュで才能溢れる個性豊かな面々を迎え、唯一無二のアンサンブル・キャストによる夢の競演が実現!!作品を発表する度に、世界の映画祭から高い評価を受け続けている園子温監督の映画愛がつまった本作を、世界がどのように評価するのか!? ご注目下さい。

【園子温監督/コメント】
ベネチア国際映画祭は、三度目になりますが、やはり嬉しいです。
前回は我が妻へプロポーズした場所でもありますから、感慨深いです!

【主演・國村隼/コメント】
「地獄でなぜ悪い」は《映画》に夢を託した人達の、愛と恐怖の物語です。この作品は、撮影中から世界中の人に見て欲しいと思っていました。この度、歴史有るベネチア国際映画祭から招待を受けて、そこに集う世界中の映画を愛する人々に見て貰う機会を頂けました。最高の喜びです。

【第70回ベネチア国際映画祭】2013年08月28日から09月07日(イタリア現地日程)まで開催。
カンヌ、ベルリンとともに、世界三大映画祭のひとつで、世界最古の権威ある映画祭。
園監督作品の本映画祭への出品は2010年<オリゾンティ部門>に『冷たい熱帯魚』、2011年<コンペティション部門>に『ヒミズ』に続き2年ぶり3度目。コンペティション部門に正式出品された『ヒミズ』では、主演の染谷将太、二階堂ふみが、新人俳優を対象にしたマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞している。

【オリゾンティ 部門】 先鋭的、革新的な新しい映画を発掘することを目的としている部門。
今年は、審査員長をアメリカの脚本家/映画監督のポール・シュレイダーが務める。表彰される部門として、<オリゾンティ賞/作品賞(=最高賞)>のほか、<オリゾンティ賞/監督賞><特別オリゾンティ審査員賞>が今年度より新設され注目されている。
※ 過去日本からは、塚本晋也監督「ヴィタール」(04)、三池崇史監督「IZO」(04)、青山真治監督「こおろぎ」(06)、「サッド・ヴァケイション」(07)、押井守監督「立喰師列伝」(06)、若松孝二監督『千年の愉楽』(12)などが出品され、2011年には、塚本晋也監督『KOTKO』が本部門で最高賞を受賞。

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執筆者

Yasuhiro Togawa