■ 戦中戦後、太宰治の目を通して見える、少女たちの時代
女性の語りで書かれた太宰治の短篇集『女生徒』より、「燈籠」「女生徒」「きりぎりす」「待つ」の4作品をもとに映画化した文芸ドラマ。太宰治の言葉を忠実に再現しつつ、美しい音楽と繊細な言葉、そしてみずみずしい映像が、時間と空間を越えた静謐な映像空間を生み出す。太宰治の命日である桜桃忌(6月19日)に合わせてメモリアルロードショーとして公開!

■ 濱の名物支配人・福寿祁久雄さんが製作を担当
福寿祁久雄(ふくじゅ・きくお)さんは、1935年、横浜市西区生まれ。10代から映画興業に関わり、関内アカデミー劇場、ジャック&ベティ、横浜日劇など、横浜市内の映画館で50年間支配人を務めたほか、自ら映画を企画し出演もしている。「映画は上映されて完成する」を持論に実践してきた者だけが持つ映画論を展開する。1995年に横浜文化賞を受賞。幻野映画プロジェクト代表。

■ 元・神奈川県職員の福間雄三監督
福間雄三(ふくま・ゆうぞう)監督は、1951年生まれ。神奈川県職員として30年以上勤務。若い頃からの映画への思いから、早期退職を決断して、本格的に映画の道へ。2010年に福寿祁久雄氏とともに「幻野映画プロジェクト」を立ち上げ、2013年に初の長編劇映画となる『女生徒・1936』を完成させる。幻野映画プロジェクトは、「自由に映画をつくる・見せるシステムづくりを横浜から発信する」のが目標。そのため、本作も横浜からの公開にこだわった。

【作品名】 『女生徒・1936』(福間雄三監督)
【上映期間】 6月15日(土)〜28日(金) 10時30分〜/12時30分〜(2回上映入替なし)。
       6月29日(土)以降の上映時間は未定。
【会場】 横浜シネマ・ジャック&ベティ 【料金】 一般1500円/大専1200円/小中高シニア1000円

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執筆者

Yasuhiro Togawa