「ちいさなひとのえいががっこう」は子どものための映画学校を作るべく立ち上げられた、ボランティアによるサークルです。これまで「おはなしくらべ」などの子ども映画会を過去に48回、また「映画館遠足」を6回企画して実施してきました。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

ちいさなひとのえいががっこうでは1本の映画を通して、その国の文化や社会を知る「映画で世界一周!」シリーズを2013年度より始めました(詳細は別添資料をご覧ください)。
第1回のイランに続き、第2回ではフランスを取り上げます。映画が発明された時からの歴史を持つフランスは、娯楽作品から芸術性の高い作品まで幅広い映画を生み出してきた、映画大国です。
6月21日から24日にかけて「フランス映画祭2013」が開催されます。フランスの最新作や話題作、クラシックの名作などを豪華な来日ゲストとともに楽しめる、貴重な機会です。このフランス映画祭の開催を記念して、フランスを代表する巨匠フランソワ・トリュフォー監督の傑作『大人は判ってくれない』を上映します。
(フランス映画祭2013については、こちら→ http://unifrance.jp/festival/ )
上映会では、映画鑑賞とあわせて、ユニフランス・フィルムズ日本支局長で映画プロデューサーのヴァレリ=アンヌ・クリステンさんを特別講師にお迎えして、映画の中に描かれているフランスの日常や、フランス映画についてお話をしていただきます。

上映の合間には16mmフィルム映写機を近くで見学しながら、映写の仕組みを学ぶプログラムも予定しています。子どもたちはもちろん、親にとっても楽しめるプログラムとなっています。
入場は無料。
ぜひ、この上映会を広く知っていただくために、みなさまのご協力を賜りたく、お願い申し上げます。
詳細については、担当の岡崎( eigagakkou@hotmail.co.jp )までお問い合わせください。

■開催概要
主催:ちいさなひとのえいががっこう
助成:独立行政法人国立青少年教育振興機構(子どもゆめ基金)
後援:杉並区教育委員会
協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
日時: 2013年6月1日(土) 14:00-16:20
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール (杉並区荻窪3-40-23)
    →JR中央線、地下鉄丸ノ内線「荻窪」駅南口から徒歩10分
   地図→https://www.library.city.suginami.tokyo.jp/facilities/chuou.html
料金:無料
定員:50名(先着順)
ブログ:http://yaplog.jp/eigagakkou/
お問い合わせ:ちいさなひとのえいががっこう(担当:岡崎)
   e-mail: eigagakkou@hotmail.co.jp
  *大人だけの参加(見学、取材など)をご希望の際はあらかじめご連絡ください。

■上映スケジュール
【14:00 開始】
  14:00 映画の前のお話
  14:05 フランスについてのお話(講師:ヴァレリ=アンヌ・クリステンさん)  14:15 上映会 開始
      『大人は判ってくれない』(99分)
  15:55 休憩  16:00 映画についてのお話(講師:ヴァレリ=アンヌ・クリステンさん)
  16:20 上映会終了、
 【16:20 終了予定】

■上映作品の解説
『大人は判ってくれない』
(99分/1959年/フランス/日本語字幕/モノクロ/16mm)
アントワーヌ・ドワネルは、パリの下町に住む12歳の男の子。学校の勉強はおもしろくないし、いつもいたずらをして先生にしかられてばかり。お父さんとお母さんは共かせぎで忙しく、いつもケンカをしているので、アントワーヌは寝袋に入ってやり過ごしている。
そんな彼の楽しみは映画を観ること。仲良しのルネと学校をさぼったが、ウソがばれてしまい、お父さんはアントワーヌをなぐる。ある日、授業の作文で大好きなバルザックの文章を丸写しにしたところ、「盗作だ」としかられる。アントワーヌは家出をして、ルネの家にかくれて住みはじめる。二人は遊ぶためのお金が欲しくて、お父さんの会社のタイプライターを盗み出すが、警備員に見つかってしまう。困ってしまった両親は、アントワーヌを少年鑑別所に入れてしまう。
だれも助けてくれる人はいない。居場所がなくなったアントワーヌは、鑑別所から逃げ出す。
監督・脚本:フランソワ・トリュフォー、脚本:マルセル・ムーシー、撮影:アンリ・ドカエ、音楽:ジャン・コンスタンタン、出演:ジャン=ピエール・レオ、パトリック・オーフェー、アルベール・レミー、クレール・モーリエ

フランスについて勉強しよう!
フランスの学校を知ろう…フランスの学校を知ろう!『大人は判ってくれない』では、主人公のドワネルが文学校を抜け出す場面がありました。日本の学校と、フランスの学校は、どこが一緒で、どこが違うの?
フランス語であいさつ…フランス語で「こんにちは」「ありがとう」は、どう言うの?簡単なあいさつを覚えて使ってみましょう!
その他、フランスという国について、映画を通して楽しく勉強してみましょう!

★★ ヴァレリ=アンヌ・クリステン プロフィール ★★
1975年、フランス生まれ。文学と文化マネージメントの修士を取りながら、映画に興味が深まり、大学院の卒業インターンシップをフランスのリヨンのフィルム・アーカイブ「リュミエール協会」で行う。2000年からオーストリアのウイーンのフランス文化センターで映画担当として働きながら、日本映画に深い関心を持つ。3年後に、来日をする事を決める。来日当初は、日本語を勉強しながら東京国際映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭、百米映画社など、様々な映画関係の仕事に関わる。2006年よりフランス映画を海外でプロモーションをする団体、ユニフランス・フィルムズの東京支局長になる。2011年に、藤原敏史監督の『無人地帯』をプロデュース。

■「ちいさなひとのえいががっこう」とは…?
 「映画を勉強しよう!」をコンセプトに、子どもも親も一緒になって映画を楽しめる場を作りたい、とボランティアの有志が集まって活動を始めたサークルです。これまでに「こどもえいがかい」を48回開催してきました。
活動を開始してから7年が経ちました。これからもいろいろな映画上映会で映画を楽しんだり、近くの映画館へ遠足に行ったり、映画の作り方の秘密を知るためのワークショップを企画しようと考えています。
ただいま「ちいさなひとのえいががっこう」では、一緒に活動をしてくれるボランティア・スタッフ(年齢・職業関係なし!)と、一緒に映画を楽しんで観てくれる生徒を募集しています。ブログはhttp://yaplog.jp/eigagakkou/
詳しくは、eigagakkou@hotmail.co.jp (岡崎)までお問い合わせください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa