『菖蒲』『最強のふたり』『みんなで一緒に暮らしたら』etc.
映画に学ぶ、新しい老後の暮らし方

●高齢化社会に突入した日本では近年、「老い」や「病」、「死」をテーマにした映画が立て続けに公開され、多くの高齢者が劇場に足を運んでおります。2012年では『わが母の記』『エンディングノート』『ル・アーヴルの靴みがき』、現在公開中の『人生、いろどり』『最強のふたり』『ライク・サムワン・イン・ラブ』『あなたへ』や、公開待機作の『菖蒲』『終の信託』『みんなで一緒に暮らしたら』など、今後もシニア向け映画の公開ラッシュが続きます。

●10月1日の国際高齢者デーに国連人口基金(UNFPA)と国際非政府組織(NGO)が明らかにしたところによると、2050年までに60歳以上の人口が20億人を超えて世界人口の22%に達するなど、今後世界の高齢化が急速に進むことが予測されています。さらに政府は、高齢者が経験と知識を生かして活躍できる社会を目指すと明言しており、高齢者参加型の新しい社会づくりに取り組んでおります。

●『菖蒲』『ライク・サムワン・イン・ラブ』のように自由に恋愛を楽しみ、『人生、いろどり』のように元気に働き、『みんなで一緒に暮らしたら』のようなグループホームでの共同生活を送るといった、新しい老後の可能性を、映画を通して考えてみてはいかがでしょうか?

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執筆者

Yasuhiro Togawa