川崎市新百合ヶ丘にて行われる「KAWASAKIしんゆり映画祭2012」。今年は2012年10月6日(土) 〜 10月14日(日)に開催することが決定いたしました。

 10月6日(土)にワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘でのオープニング上映、その後川崎市アートセンターをメイン会場に、本年度のテーマ“映画よ どこへ ——”のもと、映画誕生から現代まで、それぞれの時代を彩る名画や、日本映画界の未来を担う新進監督作品、アジアの秀作などを9日間にわたって上映します。さらに今年は、「特集 役者一代・役所広司」を開催します。今年の春、紫綬褒章を受章され、しんゆり映画祭にもゆかりの深い役所広司さん主演作品を、一挙4本上映。映画祭初日には、ご本人にもご来場いただきます。その他、障がいを持つ方にも映画を楽しんでいただくための「副音声ガイド・日本語字幕付きバリアフリー上映」、など、幅広い層のお客様に楽しんでいただけるよう、様々な取り組みを実施します。連日、上映作品の制作者、関係者をお呼びしてのトークイベントも開催致します。

◎第18回 KAWASAKI しんゆり映画祭2012 開催概要◎
<KAWASAKIしんゆり映画祭とは>
1995年に川崎市の「芸術のまち構想」の一環としてスタートし、今年で18周年を迎えます。「市民(みんな)がつくる映画のお祭り」として、地域住民や地元企業のご支援ご協力を得ながら、ボランティア・スタッフが企画・運営の中心を担い、行政がバックアップする新しいスタイルの市民映画祭として定着・発展してきました。
●会期 10月6日(土) 〜 10月14日(日)
●会場 10月6日 ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘(200席以上)
     10月7日〜 川崎市アートセンター アルテリオ映像館 および アルテリオ小劇場
●上映作品数:28作品  ●予定入場者数:3000人
●料金:前売り800円/当日1000円 ※一部プログラム無料、特別料金 ※高校生以下、シニア、障がい者と介助者割引あり
●主 催  NPO法人KAWASAKIアーツ 
●共催 川崎市、川崎市アートセンター(川崎市文化財団グループ) 他
●企画・運営  NPO法人KAWASAKIアーツ・映画祭事務局
●映画祭代表・プログラムディレクター  白鳥 あかね
◎チラシダウンロードURL http://www.tongpoo-films.jp/siff2012_chirashi.pdf
◎公式HP http://www.siff.jp/  ◎公式Twitter @k_siff

◎今年の映画祭の注目のプログラム◎
<テーマ> “映画よ どこへ——”
急速に進む映画館のデジタル化は、私たちが鑑賞できる作品に影響を与えると言われています。一方で、制作現場では表現の可能性を豊かにするデジタル技術の導入がどんどん進んでいます。映画を取り巻く環境、そして映画はこれからどうなっていくのか?今年の映画祭では、国内でフィルム上映が可能な名作をスタッフが選定した他、様々なテーマや手法で製作されている最新の映画を紹介するラインナップで映画の今後の展望を考えます。
◇【役者一代・役所広司】(4作品)…今年春に紫綬褒章を受章された役所広司さん主演作品を特集上映!!
◎10/6(土) 15:30〜 『キツツキと雨』 (2011年/日本/129分) 監督:沖田修一 出演:役所広司 、小栗旬 他
  上映後に役所広司さんのトークイベント開催決定!当日イベントのご取材も可能です!
<その他の作品>『Shall we ダンス?』(1994年/日本/136分/監督:周防正行)、『東京原発』(2004年/日本/111分/監督:山川元)、『わが母の記』(2011年/日本/118分/監督:原田眞人/※副音声ガイド付き上映)
◇【時代を彩る名画たち】(9作品)
…国内でフィルム上映が可能な名作をスタッフが厳選!スクリーンでじっくり味わいたい傑作がいま甦る!
◎10/7(日) 13:00〜 活弁付き上映 『月世界旅行』×『アントニーとクレオパトラ』
弁士・澤登翠さんと新垣隆さんのピアノ伴奏で甦る!サイレント映画の金字塔2作をぜひご堪能下さい!!

◎10/8(月・祝) 19:10〜白鳥あかねの映画人生50年『縄張(シマ)はもらった』(1968年/長谷部安春監督)
 神代辰巳や新藤兼人などのスクリプターとして日本映画黄金期を支えた白鳥あかねが作品を選ぶ恒例企
 画。長谷部監督のご子息で脚本家のハセベバクシンオーさんとのトークも開催。日活100周年記念上映!
<その他の作品>『アラン』(1934年/イギリス/76分/監督:ロバート・フラハティ)、『勝手にしやがれ』(1959年/フランス/89分/監督:ジャン=リュック・ゴダール)、『イージー・ライダー』(1969年/アメリカ/95分/監督:デニス・ホッパー)など。

◇【映画最前線】(8作品)
…映画の未来がもっと明るく、楽しくなってほしいから、毎年新しい才能や世界の秀作を紹介・応援しています。
◎10/8(月・祝) 16:15〜 『KOTOKO』(2011年/日本/91分) 監督:塚本晋也 出演:Cocco、塚本晋也 他
  第68回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門グランプリ。上映後に塚本晋也監督のトークイベント開催決定!
<その他の作品>『サウダーヂ』(2011年/日本/167分/監督:富田克也)、『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(2012年/日本/110分/監督:入江悠)、『ロボット』(2010年/インド/139分/監督:シャンカール)など。

◇【東京フィルメックスinしんゆり】(1作品)
◎10/13(土) 12:50〜 『オールド・ドッグ』 (2011年/中国/88分) 監督:ペマツェテン
 今年で3年目を迎える世界中から独創的な作品を集めた国際映画祭“東京フィルメックス”とのコラボレーション
 企画。今年は昨年度グランプリを受賞した『オールド・ドッグ』を上映します。また、上映後には今年のテーマ“映画
 よ どこへーー”にちなみ、東京フィルメックス・プログラムディレクター・市山尚三氏によるトークを開催。映画祭に
 おけるデジタル化の波についてお話頂きます。

◇【ドキュメンタリー特集 3.11からみる世界〜未来(あした)を変える】(3作品)
◎10/13(土) 16:15〜 『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』(2011年/日本/109分) 監督:松林要樹
 震災まもない福島県南相馬市を長期に渡り取材したドキュメンタリー。当日は、松林要樹監督と、本作にも登場す
 る田中京子さん(南相馬市市議会議員)、田中久治さん(JAそうま理事)ご夫妻のトークも開催する。(12日12:40〜の回は、日本語字幕付きバリアフリー上映)
<その他の作品>『立入禁止区域・双葉〜されど我が故郷〜』(2012年/日本/99分/監督:佐藤武光)、『シェーナウの想い』(2008年/ドイツ/60分/監督:フランク・ディーチェ、ヴェルナー・キーファー)

◇【ジュニア映画制作ワークショップ】(1作品)
…今年で13回目を迎えました。中学生たちが力を合わせて脚本から作り上げた作品のお披露目です。
◎10/14(日) 10:30〜 『理想の代償』(2012年/日本/18分) ※映画評論家・佐藤忠男氏による講評あり

◇【日本映画学校卒業制作作品】(2作品)
…映画を学ぶ学生たちへのエールを込めて、日本映画学校第24期生の卒業制作から2作品を上映します。
◎10/13(土) 10:00〜 『北風』(2012年/日本/32分/監督:李鎭雨)、『Voy!〜ある選手たちの戦い〜』(2012年/日本/40分/監督:児玉有紀)

執筆者

Yasuhiro Togawa