絶賛公開中の映画『プンサンケ』の製作総指揮・脚本を務めたキム・ギドクが新作『ピエタ』にて第69回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞しました。1996年に『鰐〜ワニ〜』でデビューし、2004年に『うつせみ』でベネチア国際映画祭監督賞を、同年『サマリア』でベルリン国際映画祭監督賞を、2011年には『アリラン』でカンヌ国際映画祭<ある視点> 部門 最優秀作品賞を受賞しているキム・ギドクが、ついに世界3大映画祭最高賞を獲得!韓国映画がベネチア・カンヌ・ベルリンの世界3大映画祭で最高賞を受賞したのは『ピエタ』が史上初。常に映画界に衝撃を与えてきたキム・ギドク作品にさらなる注目が集まっています。

現在公開中の『プンサンケ』は、北朝鮮と韓国を分断する38度線を行き来する謎の運び屋“プンサンケ”の物語です。「息もつかせない展開にドキドキした!」「シリアスに滲む官能と皮肉なユーモア、キム・ギドクのエッセンスが炸裂している」とキム・ギドクの狂気すれすれの脚本が好評を博し、9/15(土)よりシネマート六本木にてムーブオーバーが決定!ほか、都内ではキネカ大森にて上映が決まりました。また、現在全国で32館での上映が決定しています。

哀しみを背負い、北と南を行き来する運び屋“プンサンケ”
男は何を届けようとしているのか——。

ベネチア国際映画祭 金獅子賞を受賞したキム・ギドクが
分断国家に放つ痛烈なメッセージ

韓国映画界の異端、キム・ギドクが3年の沈黙を破り脚本に託したのは、北と南の不条理な現実に向けた辛辣なアイロニー。世界唯一の分断国家に鋭く切り込んだ脚本に心打たれた主演俳優のユン・ゲサン、キム・ギュリをはじめとする全ての俳優とスタッフは、無報酬での参加を決めた。38度線を行き来するプンサンケの無言の叫びが今、分断の歴史を揺るがす。

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執筆者

Yasuhiro Togawa