第62回ヴェネチア国際映画祭主演女優賞受賞!(ディニー・イップ)
第31回香港電影金像奨 最多主要5部門受賞!
(作品賞/監督賞/脚本賞/主演男優賞/主演女優賞)

昨年9月のヴェネチア国際映画祭で、主演女優賞を受賞したのを皮切りに、台湾金馬奨、香港金像奨で主要部門を独占、今春、中国語圏で公開されて以来、15億円以上の興収を上げ、異例のメガヒットを続けている香港映画『桃姐(原題)』(英語題名:A Simple Life)の邦題が、このほど『桃(タオ)さんのしあわせ』(ツイン配給)に決定、Bunkamuraル・シネマにて10月よりロードショー公開されます。

60年間、同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんが、ある日脳卒中で倒れ、それまでごく当たり前に身の回りの世話をしてもらっていた雇い主の息子・ロジャーは、桃(タオ)さんの介護に奔走することになる…、というヒューマンドラマ。

邦題決定まで、配給、興行、宣伝チームが議論を重ね、実に200以上の候補から選ばれた『桃さんのしあわせ』。“桃”という字面の温かみを活かしたい、というあるスタッフからの希望を採用し、女性映画らしい邦題となった。誰にでも訪れる“老い”。“人生の終い支度”の季節を迎えたとき、そばに誰かがいてくれることの大切さを描いた感動作。プロデューサーを兼ね、ノーギャラで出演したアンディ・ラウが、市井の独身男ロジャー役で新境地を開拓しているのも話題。女性監督アン・ホイが、普遍的なテーマを細やかな演出で、時にユーモアを交えながら美しく描きます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa