文豪ゲーテの名作「ファウスト」が、『太陽』『エルミタージュ幻想』の巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督の手により映画化されました。
ヴェネチア国際映画祭では、「一度観たら、人生が変わってしまう映画」とその独特の世界観と芸術性が高く評価され、審査員の満場一致でグランプリを受賞。
また、本作で撮影監督を務めたブリュノ・デルボネルは、公開中の映画『ダーク・シャドウ』や『ハリー・ポッターと謎のプリンス』『アメリ』など、ファンタジックで絵画的な映像美に定評があり、本作でも、力強く魅惑的な映像で物語の世界へと観る者引き込みます。
3度の米アカデミー賞ノミネート経験を持ち、世界中の監督がラブコールを贈るブリュノ・デルボネルが再び創り上げた摩訶不思議な幻想世界。

撮影監督:ブリュノ・デルボネル Bruno Delbonnel
1975年より短編映画やアニメ映画でキャリアをスタートさせる。『アメリ』(01)と『ロング・エンゲージメント』(04)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08年)で3度、米アカデミー賞候補となり、『アメリ』では英アカデミー賞、米撮影監督協会賞にもノミネートされ、ヨーロッパ映画賞を受賞。『ロング・エンゲージメント』では仏セザール賞と米撮影監督協会賞に輝いた。そのほか主な作品は『ブロンドと柩の謎』(01年)、『アクロス・ザ・ユニバース』(07)などがあり、現在公開中のティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演『ダーク・シャドウ』も手がけている。
今回初めてタッグを組んだソクーロフ監督も「彼は世界的にも最高の技術を持った素晴らしいカメラマンだと思います。こうしたスタッフの粘り強さ、エネルギーがこの作品を技術的にとても高水準の、プロフェッショナルなものに仕立ててくれたのです」と絶賛している。

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執筆者

Yasuhiro Togawa