「ちいさなひとのえいががっこう」は子どものための映画学校を作るべく立ち上げられた、ボランティアによるサークルです。これまで「おはなしくらべ」などの子ども映画会を過去に40回、また「映画館遠足」を5回企画して実施してきました。
http://yaplog.jp/eigagakkou/

2010年6月に地球に帰ってきた小惑星探査機「はやぶさ」をめぐる3本の映画が、昨年から今年にかけて劇場で公開されています(『はやぶさ/HAYABUSA』『はやぶさ 遥かなる帰還』『おかえり、はやぶさ』)。また、人気アニメシリーズが初めて宇宙へ飛び出した『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』が4/14に公開されます。3D化されてリバイバル公開中の『STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス 3D』やリメイク『宇宙戦艦ヤマト2199』(4/7公開)、マンガ原作で宇宙飛行士を目指す兄弟を小栗旬と岡田将生が演じた『宇宙兄弟』(5/5公開)、フェイクドキュメンタリー『アポロ18』(4/14公開)など、映画館は時ならぬ“宇宙ブーム”。宇宙は想像力を刺激する、古今東西の様々なジャンルで映画化が続いている人気のテーマと言えるでしょう。
今回、ちいがくでも、宇宙や星、月をテーマとした上映会を開催します。日本やアメリカ、ソ連、チェコのアニメーションの他、実写で分かりやすく月の動きを解説した映像など、いろいろな角度から楽しく学ぶことができます。

上映の合間には16mmフィルム映写機を近くで見学しながら、映写の仕組みを学ぶプログラムも予定しています。子どもたちはもちろん、親にとっても楽しめるプログラムとなっています。
入場は無料。

■開催概要
主催:ちいさなひとのえいががっこう
助成:独立行政法人国立青少年教育振興機構(子どもゆめ基金)
後援:杉並区教育委員会
協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
日時: 2012年4月28日(土) 14:00-15:40
会場:杉並区立中央図書館 視聴覚ホール (杉並区荻窪3-40-23)
    →JR中央線、地下鉄丸ノ内線「荻窪」駅南口から徒歩10分
   地図→https://www.library.city.suginami.tokyo.jp/TOSHOW/html/SHISETSU/index_01.html
料金:無料(先着50名)
ブログ:http://yaplog.jp/eigagakkou/
お問い合わせ:ちいさなひとのえいががっこう(担当:岡崎)
   e-mail: eigagakkou@hotmail.co.jp
  *大人だけの参加(見学、取材など)をご希望の際はあらかじめご連絡ください。

■上映スケジュール
【14:00 開始】
 14:00 映画を観る前のお話
 14:05 上映開始
     「空飛ぶ宝箱」16mm、10分
     「とびまわる皿」16mm、6分     「月のうごき」16mm、12分
 14:40 休憩、映写機見学
 14:55 後半 上映開始
     「飛び出せ宇宙へ」16mm、16分
     「眠れぬ夜の小さなお話」16mm、20分
 【15:40 終了予定】

■上映作品の解説
「空飛ぶ宝箱」
(10分/1973年/チェコ国営放送/チェコ/カラー/16mmフィルム)
屋根裏部屋で2人の兄弟は大きな箱を見つけた。魔法の呪文を唱えると、箱は空に浮かび、宇宙に飛びだした。天の川の水を飲んだり、星を網ですくったり、魔法使いに会ったり…。セリフなし。音楽のみのアニメ。原題:Latajacy kufer.

「とびまわる皿」
(6分/1954年/パラマウント映画/アメリカ/モノクロ/16mmフィルム)
空飛ぶ円盤に乗った宇宙人が襲来するというニュース。それを聞いた少女が、様々な秘密兵器で宇宙人の大群を撃退するが、実は…。字幕なし、英語アニメ。原題:Dizzy Dishes.

「月のうごき」
(12分/学研製作/日本/カラー/16mmフィルム)
昼と夜では、月の姿は明るさも位置も、形も変わる。なぜ変わるのかを、実際の映像を使用しながら分かりやすく解説する。アニメではなく実写。

「飛び出せ宇宙へ」
(16分/1978年/ソ連/カラー/16mmフィルム)
魔法使いに頼んで、おとぎの国から宝のバナナを持ち帰る約束で、宇宙に飛び出した少年の冒険旅行を楽しく描く。エレベーターがロケットになり、アルミニウムの木が立ち並ぶなどの意外なアイディアも愉快。大胆に省略され、太い線で描かれた絵柄もかわいらしい。アニメ。

「眠れぬ夜の小さなお話」
(20分/アミューズ製作/日本/カラー/16mmフィルム)
空から落ちてきたホシくんはケガをして帰れない。助けたネコくんと一緒に暮らすうちに、二人は仲良しになる。やがてケガが治ったホシくんだが、どこか元気がない。空に帰りたがっていることに気づいたネコくんは、ホシくんとお別れするのがさびしくて「お帰りよ」がなかなか言い出せない。やがて…。昼寝をしていたお布団でネコくんが空を飛んで大冒険するエピソードとの2本立て。脚本は、原作『カラフル』が映画化され、『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞した森絵都。原案・音楽:原由子。監督:小熊公晴。アニメ。

■「ちいさなひとのえいががっこう」とは…?
 「映画を勉強しよう!」をコンセプトに、子どもも親も一緒になって映画を楽しめる場を作りたい、とボランティアの有志が集まって活動を始めたサークルです。これまでに「こどもえいがかい」を40回開催してきました。
活動を開始してから6年が経ちました。これからもいろいろな映画上映会で映画を楽しんだり、近くの映画館へ遠足に行ったり、映画の作り方の秘密を知るためのワークショップを企画しようと考えています。
ただいま「ちいさなひとのえいががっこう」では、一緒に活動をしてくれるボランティア・スタッフ(年齢・職業関係なし!)と、一緒に映画を楽しんで観てくれる生徒を募集しています。ブログはhttp://yaplog.jp/eigagakkou/
詳しくは、eigagakkou@hotmail.co.jp (岡崎)までお問い合わせください。

執筆者

Yasuhiro Togawa