沢尻エリカが演じるのは、芸能界のトップスターに上りつめるりりこ。彼女は人々から羨望の眼差しを浴びながら、実は誰にも言えない【究極の秘密】を持っている——それは、彼女が全身整形だということ。つくりものの美を纏ったりりこは、欲望渦巻く世界をめちゃくちゃに失踪していきます。

ポスタービジュアルの撮影は、もちろん世界的フォトグラファーでもある蜷川監督自らの撮影によるもの。りりこの手に止まる青い蝶は、今回、蜷川監督が原作にはない映画オリジナルものとしてりりこの象徴として打ち出したもの。それは、さなぎが蝶になる儚さ——りりこもさなぎの期間を経て、美しく輝く蝶となり芸能界を羽ばたいていきます。色鮮やかな蝶は蜷川監督が創り上げる「極彩色エンタテインメント」という本作の世界観を凝縮した形にもなっています。また、ポスターにあるコピー「見たいものを、見せてあげる」は、りりこの台詞でもあり、しっちゃかめっちゃか=ヘルタースケルターに芸能界を駆け回る彼女の自身の強い個性と、あらゆる意味で観客に「見せてくれそう」な意気込みと勢いを表現しております。
本ポスターは2 月18 日(土)より全国の上映劇場に設置されます。

原作は、第8 回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝く岡崎京子による伝説的熱狂コミック。岡崎作品、初の映画化となります。
監督は、世界的フォトグラファーであり、初監督作『さくらん』がベルリン国際映画祭に正式出品、大ヒットへ導いた蜷川実花。
“何かをこんなに待ったことはない”という言葉通り、本作の映画化に約7 年の歳月を重ね、遂に念願を果たしました。主演には、『パッチギ!』で日本アカデミー賞新人俳優賞ほか多くの賞を総なめにし、その後も数々の話題作に出演してきた若手実力派女優、沢尻エリカ。“この作品で、今までの全てが必然だったと証明してみせる”と、並々ならぬ想いで挑みます。そして、この衝撃作に豪華共演陣が集結。ある事件を追い、りりこの隠された正体に近づいていく検事・麻田には、演技派俳優・大森南朋。りりこのマネージャーとして事件に巻き込まれていくみちこには、日本を代表する映画女優・寺島しのぶ。その他、綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、寺島進、哀川翔、窪塚洋介、原田美枝子、桃井かおりなど、日本映画界屈指の個性溢れるゴージャス・キャストのアンサンブルにも期待が高まります。

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執筆者

Yasuhiro Togawa