原作は、伝説的熱狂コミック「ヘルタースケルター」。第8 回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した岡崎京子によるこのコミックの映画化が長年熱望してきた最高のスタッフ・キャストにより、いよいよ2012年1 月にクランクインいたします。
監督は世界的フォトグラファーでもある蜷川実花。初監督作『さくらん』(07)がベルリン国際映画祭・正式出品を果たし、大ヒットを記録、本作は、実現までに約7 年の歳月を要してもなお、「絶対に映画化したい」との思いを叶えた、満を持しての監督第二作となります。
主演には、『パッチギ!』で第29 回日本アカデミー賞新人俳優賞優秀賞ほか数々の映画賞の新人賞を総ナメにし、実力派若手女優として数々の話題作に出演、“本作への出演を熱望してきた”と公言する沢尻エリカ。監督からの「りりこ役には、歓声と罵声とその両方を浴び続けてしなやかに立っている女性といえば、沢尻エリカしか絶対にいない!」とのオファーを快諾、究極の美貌とスタイルを手に入れながら、次々と事件を巻き起こしていくトップスター・りりこを演じます。また、この衝撃作に豪華キャストが続々決定いたしました。ある事件を追う中でりりこに興味を持ち彼女の隠された正体に近づいていく検事・麻田には、実力派俳優・大森南朋。りりこのマネージャーとして事件に巻き込まれていくマネージャーには、最新作『キャタピラー』で第60 回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した寺島しのぶ。その他、綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、寺島進、哀川翔、窪塚洋介、原田美枝子、桃井かおりなど個性溢れるゴージャス・キャストが集結しました。

監督:蜷川実花よりコメント
「さくらん」より前から、このヘルタースケルターを映画化したいと思っていました。
7,8年待ち続けました、岡崎京子さんの大ファンです。
こんなに自分の人生で何かを待ったことはなく、今これからクランクイン出来る事にとても興奮しています。
東京という街に消費されていく、人々の欲望処理装置としてのりりこ。女性の持つ驚く程のか弱さと、図々しいほどのたくましさを持つこの主人公を演じられる
のは、歓声と罵声をあび続けた沢尻エリカ以外、今のこの東京では考えられません。
本当に最高のキャストと最高のスタッフが集まりました。
皆で共犯関係をつくり、私達にしかできない映画にしたいと思っています。
駆け抜けます。

沢尻エリカよりコメント
この作品に衝撃をうけて、とにかく面白い、りりこをやってみたいと長い間願ってきました。りりこは、「この作品はきっと私にあう」と周囲が言うほど演りがいのある
役なので、実花ワールドにどう染めてもらえるか、今から楽しみです。豪華なキャストの方との共演、そして本当に一流のスタッフが集結する作品なので、現場
でクリエイトしながら、ぶつかっていきたいなと思っています。気合は十分です。沢尻、女優として、ひと肌脱ぎます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa