アメリカ現地時間11月30日、サンダンス映画祭2012に先月東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にて作品賞を受賞した『ももいろそらを/英題:About the Pink Sky』が見事、「ワールドシネマ・ドラマティック・コンペティション」部門に正式出品されることが発表された。

毎年アメリカ・ユタ州で開催、インディペンデント映画の世界最高峰と言われているこの映画祭は、俳優ロバート・レッドフォードが主催していることで有名。この映画祭出身の監督としては、コーエン兄弟やクエンティン・タランテーノ、ジム・ジャームッシュ等の著名監督が名を連ねる。ブラッド・ピット初め、ハリウッド映画関係者が積極的に参加する映画祭としても有名である。

本作は、モノクローム映像と共に高校生の心情を自然体で描く青春の一篇である。これまでミュージックビデオ、TV、CM等を手掛けた小林啓一監督の初監督作品であり、今年の東京国際映画祭でも圧倒的な存在感が業界関係者から話題を呼んでいた。国内での受賞からたった2ヵ月での海外映画祭デビューに、小林啓一監督も「本作が様々な国と地域で観て頂けるチャンスを頂き大変光栄に思っています」と語っている。東京で発掘された”旬”のインディペンデント作品が間髪いれずに世界で取り上げられた点で大きく注目されている。日本映画初となる受賞に期待がかかる。

東京国際映画祭公式HP:
http://2011.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=155
サンダンス映画祭公式HP:
http://www.sundance.org/festival/

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執筆者

Yasuhiro Togawa