新しい映像表現の場として、WEB上の映画館「THEATRE TOKYO」http://theatre-tokyo.com/でのオープニング作品として8月中旬より上映していた柿本ケンサク監督最新作『UGLY』が、「実際の大きいスクリーンでも観てみたい」などの反響により、急遽12月10日〜23日の2週間限定で実際の映画館であるシネクイントにての公開が決定致しました。

独自のスタイルを貫き続け、多岐にわたって活躍し続ける俳優 窪塚洋介、ホウ・シャオシェン監督作などの音楽を手掛ける半野喜弘、数々のPVなどを手掛ける新進気鋭の映像監督 柿本ケンサク。
日本のストリート、カルチャーを席巻する3人が集結し産み出したもの、それは“つじつまを必要としないリアル”。なんの理由もなく、ただそこにあるもの。
全編パリでロケを敢行した本作は、人と人とが絡み合い、不協和音のように紡がれた世界に生きる等身大の私たちを描きます。
また、数々のドラマや映画で活躍する桃生亜希子がヒロインを務めるほか、パリ現地で活躍するキャスト・スタッフが集結し、“そこにある空気感”を生みだしました。

柿本ケンサク監督からのコメント

ここ数年間の間に、都内では、自分が足しげく通っていた映画館のいくつかが、
閉鎖されました。『UGLY』のような映画が今の時代に必要かどうかは分かりませんが、
自分にとっては必要でした。『UGLY』のような映画を自分たちも、そして地方の人たちにも、
さらには世界中の人が楽しめるように、WEB上に「THEATRE TOKYO」という映画館を開館しました。
「THEATRE TOKYO」という概念はWEBを介した動画配信サービスではありません。世界に開けた映画館です。
今回、そのバーチャルなシアターから、リアルなシアター、
シネクイントでの上映が決定したことは映像文化を残し、
若い世代の人たちに継承していくためにも、大変、意味があるすばらしいことだと思っています。
是非、3月11日に日本の裏側、パリであった、一つの”生き様”を、一人でも多くの方々に感じとっていただければ幸いです。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=49772

執筆者

Yasuhiro Togawa