今作は、松本利夫(MATSU from EXILE)演じる30過ぎの人は良いが金にだらしない男、三島乃夫男=ノブが、ひょんなコトから田舎の大財閥のワガママな娘・なつみ(福田麻由子)を預かるハメになり、ぶつかり合いながらも心を通わせながら逃走劇を繰り広げる、笑いあり、涙ありのエンタメ感全開ドラマとなっております。
 劇中では、松本利夫が本格アクションにも挑戦。さらに、本業であるダンスを惜しげもなく披露する興奮のダンスシーンも披露。エキサイティングなシーンからシリアスなシーンまで、幅広い演技力を発揮し、主演としての大役を見事に果たしています。

 また、本作のもう一つの見どころはバラエティに富んだ豪華なキャスト陣。主人公:ノブとの逃走劇を繰り広げるヒロインなつみ役を、16歳にしてテレビドラマの出演本数30本以上、映画10本以上のキャリアを持つ若手実力派女優の福田麻由子が演じ、MATSUとのコンビネーション抜群の絶妙な掛け合いを展開していきます。さらに、竹中直人、モト冬樹、京本政樹らベテラン実力派キャストが脇を固め、ストーリーに深みを与えています。
そして主題歌は、昨年のメジャーデビューシングル「One day」がオリコン初週3位を記録するなど、今勢いに乗っている男性バンドThe ROOTLESSが担当。

松本利夫(MATSU from EXILE) オフィシャルインタビュー

——ドラマ初主演の感想はいかがですか?
MATSU “主演”というお話をいただいたときは、本当に嬉しかったと同時に、非常に身が引き締まる想いでした。まだまだ右も左もわからないという状況ですが、スタッフの方々や共演者の皆さんのご協力をいただきながら、そして助けていただきながら、一生懸命取り組ませていただいてます。
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——“主演”というプレッシャーはありますか?
MATSU やはり“ドラマの主演”ということで、それだけ責任が伴ってきますし、その分プレッシャーも感じますね。でも、そのプレッシャーに押しつぶされて、縮こまってしまってもいい作品はできないですし、ひとつひとつを勉強だと思い、楽しみながらやらさせていただいています。

——何か撮影に向けて臨んでいることはありますか?
MATSU EXILEのツアーの前や収録などの前日のときもしていることなのですが、食事に気を使ったり、飲酒を控えたりしています。やはり体調を整えることは大切だと思いますね。また、今回は役作りのために敢えて2キロほど体重を落としてから現場に入りました。体力的には大変でも、僕がイメージする三島乃夫男像に近づけることが大切だと思ったので。
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——台本を読んだときの第一印象は?
MATSU 脚本を手がけていただいた樫田(正剛)さんは以前からお世話になっている方で、以前僕が主演をつとめさせていただいた映画『LONG CARAVAN-ロングキャラバン』でも脚本を担当していただきました。樫田さんは自分のキャラクターを引き出してくれますし、僕の持っているものをより多く引き出してくれる方。今回も台本を読んだ瞬間に、自分が演じる三島乃夫男像がイメージできました。樫田さんの人間味のある、温かな部分を感じることが出来、台本を読んだ瞬間に撮影が楽しみになりましたね。
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——脚本を受け取る前と後では、気持ちがどのように変わったのでしょうか?
MATSU 樫田さんからは「LONG CARAVAN」を終えてからも、大変ありがたいことに、「また一緒にやりたいね」と声をかけていただいていたので、脚本を受け取る前から「次はどのような脚本があがってくるんだろう」という期待感のような、ワクワク感のようなものがありました。実際読まさせていただいたら、僕が想像していた以上に面白い作品だったので、すごくうれしかったですね。素直に“自分”というキャラクターが出せる作品であり、役だったので、逆に撮影に入ってからは「こんなに素でいいのかな?」と思ってしまうこともあるくらい(笑)。また、大先輩の共演者の方々の演技を拝見させていただいてものすごく勉強になることばかりですし、自分に足りない部分もたくさんあり、もっともっといろいろな表現方法を勉強して、役者として高みを目指していきたいな、と思っています。
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——演じることはやはり難しいですか?
MATSU 演技にはゴールがない。難しいというより、演じるたびに発見があり楽しいですね。とにかくより良いものを、いいお芝居をしていきたいと思っています。何より、キャストの方々やスタッフのみなさん、そして視聴者の皆さんに、三島乃夫男という役が「(乃夫男は)MATSUで良かったよね」と感じていただけるように、精いっぱい取り組ませていただいています。
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——三島乃夫男というキャラクターに共感することは多いですか?
MATSU セリフ一つとっても、僕が普段話している雰囲気と似ているような気が……。自分の人生を表現してくれているような、そんな感じもする。そう思うと、乃夫男というキャラクターに共感させられる部分、自分の人生の中において、乃夫男のキャラクターがシンクロする部分がたくさんあります。
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——たとえばどんなところでしょう?
MATSU 乃夫男はがさつでだらしない部分がある男。僕と乃夫男はがさつな部分は似ていないんですが、だらしない部分は似てるかも……(笑)。ただ、適当に生きているように見えて、実は曲がったことは大嫌い、というところも似てますね。人としての道徳的な部分や、仲間とのつながり、人とのつながりを大切にする“男気”のようなものを持っているところもシンパシーを感じてます。
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——アクションシーンはいかがでしたか?
MATSU 身体作りは普段から入念に取り組んでいるので、役作りのための特別なトレーニングのようなものは行わなかったんですが、殺陣は本当にいい経験でした。個人的にアクションシーンは自信があるので、是非本編を楽しみにしていただけると嬉しいですね。

——動きの飲み込みが早いと評判だったとか。
MATSU いやいやいや……。そんなことはないです……(照)。でも、たしかに“動きを見て覚える”という部分では、ダンスと繋がるかもしれないですね。ダンスでも、今まで“動きを見て覚える”ということを苦に感じたことがないですし、むしろ当たり前のことだと思っていますし……。ただ、共通するのはそこまでであって、やはりダンスとアクションでは全然違いますよね。?

——それはどのようなところですか?
MATSU 動きながらセリフを言ったり……。最初は動きながらセリフが本当に言えなくて。「うわー!」とか「おりゃー!」とか、そういう感情を高ぶらせるセリフがすんなり出てこないんですよね。そこが難しくて。動いていると「この次はこういって……」など、いろいろ考えてしまって、なかなか口が動かなかった。そこは苦労しましたね。
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——共演の皆さんとはうまくコミュニケーションとれていますか?
MATSU 最初は、福田さんが一回り以上年下なので、どのようなアプローチしていいのかわかりませんでした。でも、撮影の回数を重ねるごとに、徐々にうちとけられました。実は僕、人見知りな部分もあるので……。
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——本当ですか?
MATSU 周りからは人見知りするタイプに見られないんですが。でも、本当に人見知りするタイプなので、初対面の方とのコミュニケーションの取り方がすごくへたなんです。話しかけるときに「何を話そう」と考え過ぎてしまって、結局話せなかったり(笑)。
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——竹中さんとの共演はいかがでしたか?
MATSU 竹中さんはAKIRAが以前、映画『山形スクリーム』で共演させていただいていた関係で、劇団EXILEを観に来ていただいたことがあって。僕自身も以前から面識はあったので、撮影開始当初からいろいろお話させていただきました。個人的にも、竹中さんの大ファンですし、ずっと共演してみたかったので、共演出来たことがすごく嬉しくて。カメラが回ってない時に、竹中さんからフランクに話しかけてくださったことも嬉しかったです。
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——竹中さんの演技をご覧になって参考になったことも?
MATSU 勉強になることばかりでしたね。言葉にするのは難しいのですが、竹中さんが長年のキャリアの中で築かれたことを目の前で見ることができ、本当に勉強になりました。いい意味で「力が抜けた」ところなど、自分にはまだまだできないことだな、と思いましたし。それに、アドリブ的な部分もあり、こちらもどうリアクションするかという挑戦もありました。
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——アーティスト、パフォーマー、役者とかけもちをすることについてはどう思われますか?
MATSU 相乗効果がありますね。ライヴのとき、バラエティ番組のとき、そして役者のとき。すべて僕なんですが、それぞれ、そのときどきで違う自分を見ることができる。それがおもしろくもありますし、興味深くもあります。
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——今回の作品では、ダンスシーンもありますよね。
MATSU ダンスに関してはやはり特別な感情がありますね。ダンスシーンの撮影では別のスイッチが入ったほど。ダンスは僕が長年培ってきた最大の武器でもありますから。

——最後にBeeTVの視聴者150万人に一言お願いします。
MATSU 皆さんがいつなんどきでも、リラックスして観ていただける環境があるBeeTVだからこそ、「なんかおもしろい。なんか気になる。」というものを作らないと、と思い作品作りに挑みました。皆さんの期待を裏切らない作品、皆さんに愛される作品になっていただけたらと思います。是非楽しみにしていて下さい!

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa