いま最も旬な俳優・向井理の初主演作品としても話題の来秋公開『僕たちは世界を変えることができない。But,we wana buid a school in Cambodia.』が11月25日に灼熱のカンボジアにて無事クランクアップしました。
 10月17日(日)より関東近郊にてクランクインし、その後11月8日よりプノンペン・シェムリアップというカンボジアの2都市をまたいでの大掛かりなロケが開始。先日、11月25日(木)に無事に全撮影日程が終了しました。

 向井自身、Blogに「大切な第二の家族」と書くほどに思い入れの強い国での撮影ということもあり撮影終了後、スタッフを前にしてのクランクアップコメントは思いもひとしおの様子で、コメントの最後の方では言葉につまり涙する場面もありました。

【向井理 クランクアップコメント】

 キャストの皆さんももちろん、スタッフの方々にも、やりやすい環境を優先してもらいました。改めて映画の撮影は素晴らしいなと思える作品であり、個人的にも自分の人生にとって糧になるような経験がたくさんできた撮影でした。 主演ってなかなかできるものではないですし、とても恵まれた役割を与えていただいたなと思います。僕一人でやれることなんて何もありません。いろんな悲劇を乗り越えてきた人たちの笑顔に僕はとても救われました
し、改めてカンボジアが好きになりました。
見た方に作品を通して何かを感じてもらえたら、命を削って作った甲斐があります。

【撮影の詳細及び様子】

俳優陣は 11月8日(月)にカンボジアプノンペン入りし、各部の諸準備を経て映画の撮影は11日(木)から気温は 33〜34 、直射日光を浴びると 36〜37 くらいに感じるほどの灼熱の中で始まった。観光の名所であり、カンボジア内戦の惨劇の現場であるツールスレン博物館・キリングフィールドの撮影では、少人数での撮影が行われ、さすがに俳優陣はスタッフの待機場所に戻っても言葉が少なかった。そして撮影終了後には遺骨を束ねた慰霊塔に向かって、向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝の4人は、手を合わせて深く静かに拝礼していた。その後、アンコールワットで有名な町・シェムリアップに移っての撮影が開始され、早速、アンコールトム遺跡でゾウに乗る撮影が行われた。向井始めみんな大興奮。小学校での撮影では、子供たちとサッカーやバレー、シャボン玉など遊ぶシーンを撮影。演技というよりは普通に子供たちと戯れる様子を映像に収める形での撮影で、子供もキャストも皆が本気で遊んでいた。最終日、「OK!」の声が飛ぶと現地の子役を思い切り抱きかかえた向井に笑顔が浮かんでいた。

【原作詳細】

タイトル:『僕たちは世界を変えることができない。But,We wanna build a school in Cambodia. 」

著者名:葉田甲太
版元名:小学館
定価:1365円(税込)
発売日:2010年12月1日

【深作健太 クランクアップコメント】

今までで一番心からやりたい企画でした。だからこそ非常に実現させるのが難しかったですし、プロデューサー、キャスト、スタッフが一丸となって初めて転がりだした企画だったと思います。そういうことも含めて今は感無量です。僕自身はこの作品をやったことで映画人として何かがちょっとだけ変わりました。笑顔にあふれたカンボジアロケだったと思うので、今こうして撮影を終えられたことが何より嬉しいです。

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執筆者

Naomi KannoNaomi Kanno