『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』など洋画では“モキュメンタリー”と呼ばれるフェイク・ドキュメンタリー作品は数多く公開され、注目もされています。しかし、“モキュメンタリー”という言葉そのものの認知度は低く、日本においても良質な作品は製作されてはいるものの、公開機会が少なく、このジャンルは確立されていない状況にあります。そこで、私たち、バンタンデザイン研究所映像デザイン学部の卒業生有志と現役生有志は、邦画6作品のオールナイト上映会をシネセゾン渋谷にて、開催することにいたしました。

今回、『リンダリンダリンダ』などで知られ、“日本のジム・ジャームッシュ”とも称される山下敦弘監督作品『その男、狂棒に突き』、『子宮で映画を撮る女』、『不詳の人』の上映を決定いたしました。さらに、国内外の映画祭で活躍する松江哲明監督が「自主映画史上最高のフェイクドキュメンタリー」と称賛し、リメイクも話題になった『暴力人間』(監督: 白石晃士、笠井暁大)に加え、浅野忠信が演じる盗聴マニアと彼を取材するTVクルーを描き、第47回ベルリン国際映画祭NETPAC賞を受賞したサスペンス、『[FOCUS]』(監督:井坂聡)と、『スキージャンプペア』で知られる古屋雄作監督が、引きこもりミュージシャンのデビューに完全密着し、その栄光の軌跡を辿った『カリスマ道(ロード)ミュージシャン・ノリアキ〜THE REAL FACE〜』の同時上映も致します。

また、山下敦弘監督、井坂聡監督によるトークショーもございます。

上映日時:平成22年11月20日(金) 23:00 開場 23:20 開映(オールナイト上映)
場所:シネセゾン渋谷 (219席)東京都渋谷区道玄坂2-29-5 ザ・プライム6F
上映作品:『その男、狂棒に突き』(2001年/監督:山下敦弘) 
『暴力人間』(1988/監督:白石晃士、笠井暁大)
『[FOCUS]』(1996年/監督:井坂聡 )
『子宮で映画を撮る女』(2005年/監督:山下敦弘)
『不詳の人』(リニューアル版)(2004年/監督:山下敦弘)
『カリスマ道(ロード)ミュージシャン・ノリアキ〜THE REAL FACE〜』(2007年/監督:古屋雄作)
上記作品の上映に加え、山下敦弘監督、井坂聡監督によるトークショー
※オールナイト興行のため、18歳未満の方はご入場いただけません。
料金:前売り券:2000円/当日券:2300円
主催:cinemare/バンタンデザイン研究所『嘘楽園』実行委員会
協賛:バンタンデザイン研究所映像デザイン学部
協力:アスミック・エース エンタテインメント/IMAGE RINGS/クルーザー
/曇天小屋/プラネット・プラスワン

公式HP:http://usorakuen.xxxxxxxx.jp 

執筆者

Yasuhiro Togawa