現在、シネスイッチ銀座ほかにて絶賛公開中の川口浩史初監督作品『トロッコ』が、8月26日より開催されるモントリオール世界映画祭・新人コンペティション部門(First Films World Competion)へ
の正式出品が決定いたしました。
モントリオール世界映画祭は、1977年より開催されているカンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭に次ぐ北米最大級の映画祭であり、過去に『長い散歩』がグランプリ、『ヴィヨンの妻』が最優秀監督賞を受賞。
『おくりびと』も本映画祭でのグランプリ受賞をきっかけに知名度があがり、アカデミー賞受賞にまで至った経緯があり、近年日本映画との相性がよい本映画祭への注目が高まっています。

芥川龍之介 不朽の名作「トロッコ」—緑きらめく台湾を舞台に、いま色鮮やかによみがえる。
ある夏の日、東京で暮らす小学生の敦は、急死した台湾人の父親の遺灰を届けるため、弟と日本人の母親と3 人で、台湾中南部の小さな村を訪れる。“近くて遠かった”父親の故郷では日本語を話す祖父母たちが待っていた——日本統治時代をしなやかに生き抜いてきた祖父母たちの無償の愛、すべてを包み込む雄大な自然に癒され、ゆっくりと一家は「絆」を取り戻してゆく…。
カンヌ映画祭グランプリ『殯の森』の尾野真千子を主演に迎え、篠田正浩、行定勲、奥田瑛二など名だたる監督の助監督を務めてきた川口浩史が、満を持して本作で監督デビュー。ホウ・シャオシェン、ウォン・カーウァイ、是枝裕和たちが絶大な信頼を寄せ、『ノルウェイの森』でも撮影監督を務めるリー・ピンビンが、台湾の美しい情景を見事に切り取った。日本を代表するバイオリニスト川井郁子が手掛けた詩情ゆたかな音楽も必聴です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa