—進歩が終わった世界を、人はどう生きるのか?—映画『モダン・ライフ』シアター・イメージフォーラムほかにて公開!
エコやロハスといったライフスタイルが世界的な話題になった現代。日本でも農業が「豊かな暮らし」を実現するための手段としてブームになったのは記憶に新しい。だが、いま本当の田舎や里山の暮らしとはどんなものなのだろう?本作の舞台は南仏・セヴェンヌ村。そこにあるのは、厳しい山間の土地で必要最小限のモノにかこまれ、自然や動物と共にある生活を営む農民たち。だが、そんな農民たちも、理想と現実の狭間で大きく揺れていた。変わり消えゆくことへの不安。しかし、長い歴史の中で育まれた矛盾のない労働と生活も、また彼らの強心の支えとなっていく…。これはファンタジーでもノスタルジーでもなく、まさしく人間本来の生活を描こうとしたドキュメンタリー。私たちは彼らの姿にどんな豊かさを見つけることができるだろうか?
世界最高の写真家集団“マグナムフォト”に所属し、ジャーナリストとしてピューリッツァー賞受賞した経歴を持つフランスの巨匠レイモン・ドゥパルドン。彼の作品としては日本初公開となる『モダン・ライフ』が6月26日(土)より、シアター・イメージフォーラムにて公開されます。フランス国内で最も権威ある映画賞とされるルイ・デュリック賞を受賞し、本格ドキュメンタリーとして高い評価を得ている本作です。
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執筆者
Yasuhiro Togawa