刊行から60年以上にわたり読まれ続け、映像化されてきた太宰治の「人間失格」がアニメーション映画としてアニバーサリーイヤーのラストを飾る。

太宰治生誕100周年で節目を迎える2009年。
高まる文学熱・太宰熱の中、集英社の<ナツイチ>で名立たる文豪の名作の表紙を小畑健(「DEATH NOTE」「バクマン。」)、久保帯人(「BLEACH」)、許斐剛(新テニスの王子様)ら人気漫画家が描き下ろしたスペシャルカバーが展開され、新装カバーとなった「人間失格」は約40万部という日本文学の文庫としては驚異的な販売数を記録。

その異例の反響を受け、人気漫画家たちが描いたスペシャルカバーをキャラクター原案として、TVアニメーション「青い文学シリーズ」を制作、その第一弾が「人間失格」である。10月10日に日本テレビの深夜枠で放送が始まるとその高いクオリティが再び大きな反響となり、早々に劇場用のディレクターズカット版が制作され、劇場公開されることが決定した。

『人間失格 ディレクターズカット版』はキャラクター原案を小畑健(「DEATH NOTE」「バクマン。」)、アニメーション制作をTVアニメ「DEATH NOTE」や劇場用アニメ『サマーウォーズ』のマッドハウスが手がけ、主演声優・ナビゲーターに『南極料理人』や『クヒオ大佐』などで卓越した演技力を輝かせる実力派俳優・堺雅人を迎え、TV版とは異なる劇場オリジナルのナビゲーション映像を加え、再編集されている。

『人間失格 ディレクターズカット版』の12月12日(土)〜 東京:シネ・リーブル池袋、12月19日(土)〜 大阪:テアトル梅田にて上映。配給はハピネット。

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執筆者

Yasuhiro Togawa