劇団青年団制作による映画『東京人間喜劇』が、ローマ国際映画祭での正式招待作品(EXTRA 部門)に決定した。
 『東京人間喜劇』は、既存の映画制作のルートから外れ、劇団青年団の若手自主企画として制作された長編映画である。企画から脚本・監督を務めたのは、前作『ざくろ屋敷』が多くの批評家から高い評価を得て、パリKINOTAYO 映画祭でソレイユ・ドール新人賞を受賞した深田晃司。出演は、ドラマ・映画で活躍する志賀廣太郎、『南極料理人』の古舘寛治をはじめとした劇団青年団の実力派俳優陣が顔を揃え、また、ダンサー岩下徹、コントラバス奏者齋藤徹が本人役で特別出演している。今回、その独特の制作体制、低予算作品ながら完成度の高い内容と野心的な物語構成が評価され、国際映画祭への出品を果すこととなった。
 ローマ国際映画祭2009は10月15日から23日まで開催。日本からは他に『バオバブの記憶』(本橋成一監督)、『重力ピエロ』(森淳一監督)が参加する他、『ポー川のひかり』の巨匠エルマンノ・オルミ監督の新作『Rupi del Vino』、マーティン・スコセッシ監督の新作ドキュメンタリー『American Boy』も上映される。『東京人間喜劇』上映は19日・20日、Auditorium Parco della Musica, Teatro Studio Hallにて。

作品詳細 http://www.seinendan.org/jpn/info/info091005.html
ローマ国際映画祭 http://www.romacinemafest.it/romacinemafest/

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=47136

執筆者

Yasuhiro Togawa