ポレポレ東中野で好評公開中のドキュメンタリー映画『沈黙を破る』。

パレスチナ・イスラエル問題を20年以上にわたり取材してきた日本人のフリージャーナリスト・土井敏邦氏の初監督作品であり、本作は“占領”“侵略”という構図の本質を、重層的に描き出す問題作だ。

パレスチナ・イスラエル問題を取り上げた映画はこれまでにも数多くあったが、本作は、イスラエル軍=占領する側からの内部告発を真っ向から捉えた初の作品として大きな反響を呼び、このたび、東京でのロングランが決まった。

また、今回、映画に出演している元イスラエル将校でNGO「沈黙を破る」のメンバー、ノアム・ハユット氏の緊急来日も決定した。

イスラエル社会が占領の実態に向き合うことを願い、占領地での虐待、略奪、一般住民への殺戮等の加害行為を訴え続けるNGO「沈黙を破る」。
昨年末から今年2 月までのガザ攻撃に参加した兵士たちの証言も新たに収集し、その活動はイスラエル国内だけでなく、欧米メディアも注目している。

映画『沈黙を破る』の鑑賞と合わせて、ぜひノアム氏の「生の声」を聞く貴重な機会をお見逃しなく!

◆ノアム・ハユットさん来日スケジュール
▼5 月30 日(土)ノアム・ハユット来日緊急報告会
 →日時:5/30(土)14:00〜(開場:13:30)
 会場:明治大学・駿河台キャンパス/リバティータワー(1001 号教室)
 http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
 参加費:1,000 円(資料代として)
 共催:土井敏邦 パレスチナ記録の会、シグロ、現代史研究会
【第一部】「沈黙を破る」とは ?ノアム・ハユット氏の報告?
【第二部】ガザ攻撃をどう見るのか ?実録映像と元将校の分析?
【第三部】ノアム・ハユット氏と土井敏邦さんとの対談、質疑応答

▼5 月31 日(日)ノアム・ハユットさんによる舞台挨拶
→日時:5/31(日)10:20 の回上映終了後
会場:ポレポレ東中野(03−3371−0088)

▼京都:京都シネマ、大阪:第七藝術劇場、沖縄:桜坂劇場にも来場決定!!

◆ノアム・ハユット(元将校)プロフィール—————————–
Noam Chayut
1980 年、イスラエル北部の農村出身。両親ともイスラエル出身。1998 年に入隊し、4 年8 ヵ月、軍隊生活を送った。2000 年までは南レバノンに駐留、第二次インティファーダ以後、ガザ地区やヨルダン川西岸地区で兵役に就いた。通常、兵役は3 年だが、将校コースに進み、その後は軍将校を努めた。父親は農場経営、母親は高校の教員で平和活動家、検問所での兵士による人権侵害を監視する母親たちのグループにも参加している。

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執筆者

Yasuhiro Togawa