政府や金持ちが勧めるような人生を拒否するんだ!  ——Nick Zedd

1984〜91年のニューヨークで新たなシーンが勃興した。その「NO WAVE」の流れを汲む、若手監督たちによる8ミリ映画の数々は、ニック・ゼッドによって「Cinema of Transgression」(破戒映画)と命名された。

上映終了後にトークイベントを連日開催

■4月27日(月)
対談:地引雄一(「ストリート・キングダム」著者)  ECD(ラッパー)
ニューヨークに於けるNO WAVEと同時発生的に誕生した「東京ロッカーズ」、そして80年代インディーズのシーンを、その当事者である地引雄一氏とECD氏の初対談を通して読み解いていき、今再び注目する。

■4月28日(火)
対談:中原昌也(ミュージシャン)ジム・オルーク(ミュージシャン)
ノー・ウェーブは誰を殺し、誰に殺されたのか。当時と現在を結ぶ脆弱な紐。その最先端に佇みながらも、明確な着地点を定めることなく独自の活動を展開する中原昌也とジム・オルークの両音楽家によるNO WAVE放談。

■4月30日(木)
解説:鈴木章浩(映画作家)
「Cinema of Transgression」の提唱者ニック・ゼッドと親交を持ち、かつてリチャード・カーンの映画の配給を担当した鈴木章浩氏による解説付きの資料映像上映会。 破戒の映画(Cinema ofTransgression)とは一体何だったのか、たった一晩で丸ごと知ってしまおうという欲張りな試み。

■5月1日(金)
対談:今野裕一(「夜想 yaso」主宰) 浅井隆(UPLINK主宰)
メーデー、メーデー。ノーウェーブ・トークイベントの最終日は、『NO NEW YORK 1984-91』の時代から現在まで、インディペンデントな姿勢を守りつつ配給・出版・スペースの運営といった独自のメディアを展開し続ける「夜想」主宰の今野裕一氏とUPLINK主宰の浅井隆が登場。インディペンデントなメディアだからこそ“今、出来ること”とは何か。

『NO NEW YORK 1984-91』(原題:LLIK YOUR IDOLS)
 レーガン、ブッシュ・シニア政権下の80年代ニューヨークにおいて、若いアーティストたちによる映画・写真・音楽・ファッションといったあらゆる表現が一斉に爆発した「NO WAVE」なる現象が巻き起こった。
 バンド「SONIC YOUTH」の世界規模での成功により、現在ではその原点としてカルト化/伝説化されて語られることの多いNO WAVEのシーン。
 その中でも、本作『NO NEW YORK 1984-91』は、1984〜91年に起こった、視覚的なバッドテイスト(悪趣味)を以て社会への不満やハリウッドの商業主義に対する嫌悪がストレートに表現された、いわば映画におけるパンク・ムーブメント「Cinema of Transgression」(破戒映画)を中心にフォーカスする。
 暴力・ドラッグ・性的倒錯・ブラックユーモアがスクリーンいっぱいに溢れ返るこのムーブメントの輪郭と内実を、フランスの若き

監督・撮影・編集:アンジェリーク・ボジオ
出演:リチャード・カーン、ニック・ゼッド、ジョー・コールマン、リチャード・ヘル、リディア・ランチ、サーストン・ムーア(Sonic Youth)、ブルース・ラ・ブルース、他

【上映日時】 4/27(月)、28(火)、30(木)、5/1(金)
連日19:00開場/19:30開演(上映終了後にトークイベント)
【会場】 アップリンク・ファクトリー
(渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F)
★映画『KILL YOUR IDOLS』も連日17:00より上映あり
(“NO WAVE”を追った、貴重なライブ映像満載の音楽ドキュメンタリー)
★5/9(土)より『NO NEW YORK 1984-91』レイトショー上映あり

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執筆者

Yasuhiro Togawa