これまで日本国内で数々の香港映画が公開、ソフト化されておりますが、世界的に有名な作品でありながら、い
まだ日本で知られていない伝説的な作品もございます。

そこでこの度、シアターN渋谷にて「香港カルトシネマ・フェスティバル」を
10月18日(土)〜24日(金)の期間で開催致します。

今回は、まさにカルトともいうべき、香港映画のホラー、クンフー、ファンタジー作品5本を上映。
特に“香港の石井輝男”ともいうべき、カルトホラーの鬼才カイ・チーホン監督の『魔 デビルズ・オーメン』は、映画評論家の宇田川幸洋氏が88年香港で行われた「香港国際映画祭」の恐怖映画特集で観て大絶賛したと言われている、とんでもない作品。
ショウ・ブラザース末期に作られたこの作品は、“東洋のハリウッド”と呼ばれたショウ・ブラザース・スタジオの狂い咲き作品でもあり、日本の新東宝や東映のエログロ路線を思い出すようなまさにカルト的な内容になっております。

また、『邪 ゴースト・オーメン』では『死霊の盆踊り』も真っ青の、全裸の女の踊り、『新・死亡遊戯 七人のカンフー』は、『死亡遊戯』が完成する前に作ってしまったバッタものブルース・リー作品で日本でも77年に公開、『如来神拳 カンフーウォーズ』は、チャウ・シンチー『カンフーハッスル』の元ネタで、今や監督として活躍するイー・トンシンが俳優として主演を張っていたころの貴重な作品、そして、『少林拳対五遁忍術』は、ジョン・ウー監督の師匠であるチャン・チェ監督が作った忍者アクションものと、まさにとんでもない作品を集めた上映イベントです。

<上映作品>(予定) ※すべてDLP上映 
主催:香港カルトシネマ・フェスティバル実行委員会 
 
■魔 デビルズ・オーメン 原題:魔 1983年
■邪 ゴースト・オーメン 原題:邪 1980年
■新死亡遊戯 七人のカンフー 原題:新死亡遊戯 1975年
■如来神拳 カンフーウォーズ 原題:如来神掌 1982年
■少林拳対五遁忍術 原題:五遁忍術 1982年

オフィシャルウェブサイト:http://hkccf2008.blog7.fc2.com/

執筆者

Yasuhiro Togawa