≪シネマ・シンジゲート 第一弾作品に決定!≫

──シネマ・シンジゲートとは?
全国のミニシアター、既存映画館、地域型シネコンといった「街なか映画館」が集まり、館主が観客に観てほしい映画を選定し、“たいせつに”上映していこう、といった取り組みです。

<全国の館主たちより、熱い応援メッセージや温かいコメントが届きました>

映画は教科書ではないし、主張を伝えるだけの道具ではない。『コドモのコドモ』を観る前に抵抗を感じるなら、それは大人たちの問題だと思う。この映画には、コドモたちの明るい未来と、明るく感じられない大人たちの反省が描かれている。結局、帰り道にいろいろと考えてしまう。だから、映画はおもしろいのだと思う。
──梶原俊幸さん(映画館「横浜シネマ・ジャック&ベティ」支配人)

こどもって、いっぱい不思議な力を持っていて、たくさんの事を考えて、すごい行動力に満ちている。そんなこどもの無限の可能性を、かつてこどもだった大人は知っているはずなのに、いつの間にかそれを見ない事にしてしまう。この映画にはその事の両方が、潔いほど気持ちよく描かれていました。まさか、自分はそんな大人になってはいないだろうねと、思わずわが身を振り返ってしまった……。
──志尾睦子さん(映画館「シネマテークたかさき」支配人)

映画とは、もともと、「どうしてそうなった」ではなく「だからどうする」を、登場人物といっしょに体験してゆくものです。「もしかしたら自分もそうだったかもしれない」他人の人生を2時間生きてみる(時にはそうなりたくない人生も含めて)。この映画には、そんな「映画の面白さ」がふんだんにつまっています。ひょっとして今よりもずっとオトナだった気がするコドモ時代の自分や、子どもより自分が困らないことをつい考えてしまっている今の自分が、この映画の中にはいました。ハラハラドキドキしながら見終わって感じたのは、人間って本来的に前向きな存在なのだ、ということでした。
──田井肇さん(映画館「大分シネマ5」支配人)

映画を見る前、小学生の女の子を持つ母親としては、あまりに生々しいテーマに、強い嫌悪感を禁じ得なかった。それが、映画が終わるころには見事に嫌悪感は消え、子供たちの気持ちいいばかりの“生きる力”にすっかりナットクさせられていた。
──土肥悦子さん(映画館「金沢シネモンド」代表)

この映画の子どもたちは、私たちにとって未来である。
──中島洋さん(映画館「札幌シアターキノ」代表)

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執筆者

Yasuhiro Togawa