9月13日(土)の公開を控えた映画『おくりびと』が、第32回モントリオール世界映画祭(2008年8月21日から9月1日まで開催)でグランプリ(「World Competition」部門”Grand prix des Americas”)を受賞した。北米において最も歴史がある映画祭の一つであり、国際映画製作者連盟(FIAPF)から認定を受けている映画祭の中で北米唯一のコンペ部門を有する映画祭であるモントリオール映画祭での栄誉に、関係者一同大変喜んでいるとのこと。

《モントリオール国際映画祭》

FIAPFが認定している世界12大映画祭の一つ。
コンペティション部門がある北米最大級の映画祭。世界各地の作品をそろえたバラエティー豊かなラインナップが特長。毎年日本映画が数多く上映されており、1997年に市川準監督が『東京夜曲』で最優秀監督賞、1999年に高倉健が『鉄道員<ぽっぽや>』で主演男優賞、1998年には平山秀幸監督の『愛を包うひと』が国際批評家連盟賞に輝くなど、日本映画人の受賞も10回を越す。2005年の緒方明監督『いつか読書する日』の審査員特別賞受賞に続き、2006年は奥田瑛二監督の『長い散歩』がグランプリ、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞の3冠に輝いた。

《映画「おくりびと」》<STORY>
リストラされたチェロ奏者・大悟(本木雅弘)はひょんなことから<遺体>と接する職につくことになり、戸惑うばかり! しかしベテラン納棺師の佐々木(山?努)に就く中で、葬儀に集まる多彩な人々の想いに触れ、いつしか納棺師の仕事に理解を示すようになっていた。そんな矢先、唯一の家族である妻・美香(広末涼子)は夫の仕事に嫌悪感を抱き実家に帰ってしまう。はたして大悟は納棺師として、そして夫として人として、身近にいるかけがえのない人々の生と死に、どのように向き合えるのだろうか!?夫婦の愛、わが子への無償の愛、父や母、家族への想い、友情や仕事への矜持・・・日本映画を代表するスタッフ・キャストがユーモアを絶妙に散りばめて、愛すること、生きること、すべての人に普遍的なテーマに挑んだ異色の感動作!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa